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幸せいっぱいな日傘

秋ですね〜。お天気がいいとどこまでも歩いて行けそうな気になります。先週は川沿いを散歩してお隣の駅までと思ったのに10キロも歩いていました。くたくただったけど、旅気分でたまにはいいですね。

さて今日はリピーターさんからのご依頼。またまた素敵な生地が届きました。鳳凰や花があしらわれてさながら楽園のようです。このままうっとり眺めていたい。💕

このバティック何にも増して触り心地抜群!上質感が漂います。日頃、「綿ブロードのような生地が日傘に向いていますよ。」とパラソラではお勧めしていますが、綿ブロードのイメージ、給食の割烹着や体操着のゼッケン。「いやせっかく作るのにそれは子供っぽすぎるでしょう」って思ってません?でもこの生地まさに大人の綿。出来上がった時も『軽く』『畳みやすく』『張りが出る』。素材的には文句なし。作るのも楽しい生地です。以前出来上がる過程をblogでご紹介したところ楽しく読んでいただいたとのことなので、今回も日傘作りご紹介していきたいと思います。

まずいつものように縦に半分に裁断してから、トリミングを考えます。今回は贅沢に一方向からだけを使います。まず上半分から、メインの図柄は上手く入りそうですが、伸び伸びした羽が全部入らなくてちょっと残念。羽根の先端ってとても綺麗でしょ、ここ使いたい。

パターンが何回か繰り返されている柄なので一羽づつ伸び伸び羽ばたいてもらえる部分も裁断することにしました。しかし左側のお花も綺麗なので入れたいし、パズルみたいにどのぐらい間隔を開けたら思い通りに柄をとることができるか頭の体操です。考えた末、最初のバティックのイメージからすると鳥ばかりよりお花を入れて楽園に。ということで羽は諦めてお花入れることにしました。

そして下半分からは鳳凰をトリミングしますが、華やかすぎてどうやっても羽が入らないので、一羽づつに分けて向かい合わせに配置する作戦にしました。

ただこうして残された綺麗な羽を使わないのは『絵』的にはもったいないですよね。だから一コマだけ逆さから裁断することにしました。『絵』としての辻褄は合わないけれどバティックの華やかさは感じてもらえるんじゃないかと思います。

ジャジャ〜ン。出来上がりです。正面に鳳凰を配置しています。離れているけど向かい合わせ。一応日傘にも前と後ろがあるんですよ。ご存知でしたか?紐がぶらぶらする方を自然と後ろにするでしょ。だからそっちが後ろ。華やかな部分も作れたし、お花も入りました。一部逆さに裁断したこともきっと気づかないでしょう。私もどれが逆さだったか今となってはわからない。(笑)

今回は生地がたっぷりあったので袋にも綺麗に柄が入りました。ボタンや留め具もお好きなものを付けて、大人の日傘の出来上がり。

素敵な日傘を手にしたら今から夏が待ち遠しいですね。でもこの日傘なら秋の服にもコーディネイトできそうなのでぜひ今からでもカバンに忍ばせておでかけくださいね。きっと10キロ歩けちゃいます。(笑)

2020年10月26日