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藍染の日傘を張り替え

こんにちは。毎日暑いですね。

今年はblogの更新が少なめで、もしも楽しみにされてる方がいらしたらごめんなさい。息止めて一生懸命作ってますのでね(大袈裟)、締め切り厳守でお届け第一で優先させてもらってます。

さて今日も前回に引き続きジャパンブルーの日傘をご紹介。

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染め替えたわけじゃありません、同じ生地です。張り替えました。色調整がヘタで💦
8本骨の折りたたみ傘からの張り替えのご依頼です。この場合パラソラでの条件としては、8本骨、長さ約50センチ。まずこれから外れると骨が合いません。

今回の日傘、合いません。

ところがお客様「生地が気に入っていて骨が壊れてしまったのでどうしても生地を生かしたいんです。」とのこと。ですよね〜。お世話になっている染め屋さんからのご紹介。素敵な藍ですもん。それは活かしたいですよ。

そこで、「47センチなら張り替え出来るかもしれません」とお答えして日傘を送っていただきました。ところが、またまたサイズが合いません。😱 想・定・外!

しかし、まだ道はある。ということで「なんとかしようと思っていますがしばらくお待ちいただければ」という条件付きでお預かりしました。この場合、すぐ結果が出ないけど、お預かりしておきながらできなかったことを思うと💦💦💦
それでとりあえずどうするかというと、ショップのトップページに表示している納期をですね、1〜2日伸ばします。焦らないためのゆとり時間。

今回はおかげさまで無事に、綺麗に張り替えできました。傘袋がなかったので、長日傘用の飾りや房の飾りが作れなかったのですが、使えるように再生できました。張り替え作業はパラソラの日傘同士ならサクッと行きますが、それ以外では骨が合わなかったり、解くのに時間がかかったりするので、張り替え料も新しく作るぐらいかかってしまいます。でも、こうして良い生地、良い染めの日傘だったらメンテナンスして大事に使っていくのも素敵ですね。

余裕を作っていた納期も次の一手が上手くいくと予定より早く仕事が進みます。
そうなるとオーダーの出来上がりを待っていた次以降のお客様からは「早くてびっくりしました!」とメッセージが届きます。「もう、今年は間に合わないかと思っていました。」とも。いえいえ、そこまでお待たせしていませんから〜(笑)

2021年8月6日

ジャパンブルーの日傘

さぁいよいよオリンピック始まりましたね。このblogを書いている今、競泳女子の大橋選手の金メダルが決まりました。わぁすご〜い!!!✨✨✨おめでとう〜✨✨✨男子自由形のチュニジアの選手も素晴らしかった✨

医療従事者の方々の猛暑での激務を思うと手放しでオリンピックを喜べませんが、外出を自粛して家で観戦することも一助になるのではと思って、全力で家にこもって観戦したいと思います。

個人的には各国の人たちの応援スタイルやオリンピックカラーで飾られたバナーや看板などのデザインを見るのが楽しみだったので応援が見られないのは少し残念ですが、公式ガイド片手にこれから毎日楽しみたいです。

今日はそんなオリンピックに因んでジャパンカラーの日傘のご紹介。

パラソラでも染めをお願いしている琉球藍染工房さんの藍染です。綺麗でしょう。✨夏の緑と青い空に映えて藍染はこうして透かしてみると本当に綺麗なんです。

オリンピックのエンブレムの色も藍染をイメージしていてとっても日本的。藍染は世界最古の染め物なんですって。歴史がありますね〜。大河ドラマで注目の渋沢栄一さんの実家も藍玉の製造販売をしていましたよね。

パラソラでは今年タイミングを逃して販売用を作ることができなかったのでショップの藍染は残りわずかですが、藍染の日傘は沢山作りました。作っても作っても追い付かないぐらいの人気です。日本中が江戸時代みたいに藍一色で染まったらさぞかし素敵なんじゃないかしら、綺麗だな〜と藍色の街に思いを馳せながら作っていました。

パラソラ実店舗がないので、琉球藍染工房さんの日傘チャンスがあれば実物手にしてみてくださいね。全国各地で出会うチャンスがあると思います。これからのスケジュールをリンク貼っておきます。

琉球藍染工房さんのイベントスケジュール

ワクチン接種は進んでいるものの、お出かけの際は三密を避けて熱中症対策も忘れずに、まだまだ気を引き締めて行きましょう!

2021年7月25日

大人の日傘

梅雨真っ盛り、大雨心配ですね。
連日の災害報道で自分が思っているよりずっと遠くにもアンテナを張って危険を想像しないといけないと思い知らされました。熱中症にもコロナにも気をつけて、でも心配ばかりにとらわれ過ぎないで心の健康も保って行かないとと思います。

さて夏前のこの時期、パラソラはなぜかいつも焦っています。そう梅雨明け前に日傘をお届けしたいと思う一心で、「今週中にあと何本できるかな、もう1本間に合うかな」とソワソワ。そわそわしてもしなくても出来上がるのは同じはず。ドーンと構えていられるといいんですけどね。

去年の今頃はみなさんおとなしく色々我慢してたでしょ、今年はその反動でお出かけやお買い物の機会が増えたのか、日傘が好調のようです。パラソラにもご注文が増えてきました。
サボり過ぎのblogも、日傘作りに追われてる証拠でございます。今日も頑張って作っていますのでご注文くださっている皆さまもう少しお待ちくださいね。

今日ご紹介の日傘は大人の日傘。素敵でしょう💕梅雨前にご注文いただきました。

反物で見るととってもシンプル。少し薄めの生地ですが日傘になると薄さは気にならなくてとっても素敵になるって経験からわかってきました。以前ご紹介したメダカの日傘もとても素敵でした。なので作りながら出来上がりを想像して「いい感じ〜」と思っていたのですが、最後につけたこの『小さな朱いボタン』。つけた途端、想像を遥かに超えて美人度ア〜ップ!もうもう素敵過ぎ💕

私こういうデザイン大好きです。まさに大人の夏!竹の手元もぴったりですよね。センスの良さってこういうさりげないところに出るのかもしれません。ボタンを主役にするも良し、生地を主役にするも良し、どちらも惹きたち惚れ惚れします。

パラソラの日傘、作るのが難しいものはオーダーではお受けしていないのですが、凝ったつくりばかりが素敵とは限らない良い例だと思います。空白を見せる日本人の美的感覚にぴったりくるのかもしれません。限られた条件の中でもこんなに素敵に出来上がるんです。オーダーの楽しさが伝わるといいなと思ってご紹介しました。ぜひ日傘選びにも参考になさってくださいね。

2021年7月6日

想像の翼を広げる日傘

こんにちは。
いよいよ暑さがやってきましたね。日傘屋としては「さ〜これから!」な気分ですが、まだまだ外出規制がありそうで、「電車でのお出かけも減って日傘の出番も少なめなのかな。」と考えていましたが、少し忙しくなると「ご近所へのお散歩でストレス発散してる方も多いのかな?」などと日々みなさんの過ごし方を想像しながら手を動かしています。

さてすっかりご紹介遅れましたが今シーズンオーダーメイド再開一本目の日傘をご紹介します。

「わぁ可愛い〜💕」届いた反物は封を開けた途端声が出ました。今ちょうど「花子とアン」の再放送をしていますけど、まさに想像の翼が広がっちゃう反物です。染め物は流石に発色が綺麗。と惚れ惚れしていると次の瞬間我に返って「作るの難しそう💦」。

手挿しの染めの一点もの。おまけに正絹、柔らかくて仕上がりを予想するのが難しい生地です。久しぶりだからなかなか始められず、身体的にも技術的にも柔軟性を高めてからにしようと体操したり小物縫ったり準備運動を散々してからスタートしました。

それにしても柄がとっても素敵でしょう。どんな物語が描かれているんでしょうね。どんないきさつでここに今あるのかな、と次々想像力やら妄想力やらを総動員して夢の世界に溶け込んでいたら、あっという間に出来あがりました。光を通すとキラキラ輝いてほんとにきれい。これからの季節お出かけが楽しくなること間違いなしの日傘になりました。

オーダーメイドの日傘を作る楽しみは、私の想像を超えた生地が送られてくるところにあります。あるときは可愛らしく、ある時はかっこよく、ある時はお上品に。色々な日傘が出来上がるのが本当に面白いですよね。流行とは関係ないところで個性が光ります。

今の時期は、作家さんや工房さんからのご注文が重なってなかなかblogでご紹介できる日傘がないのですが、これからはオーダーでは承っていない日傘などもご紹介できたらいいなと思っています。

2021年4月17日

染め物で子供用日傘

ご紹介が遅くなりましたが、昨年の夏にご相談いただきました。
「子供用の日傘は作れますか?」と。

パラソラでは残念ながらお子さん用の傘骨がないのでお受けしていないのですが、アレルギーなど特殊な事情でお困りの方もいらっしゃると思うので、そう言う場合は遠慮なくご相談くださいね。一緒に考えましょう。

ということで、今回はそんなご質問から始まったお子さん用の日傘、いつもはお受けしていないのですが、お話を聞くうちに私が「張ってみたい!」と言う個人的な事情で😅実験的ではありますがご依頼をお受けしました。親子お揃いの日傘です。可愛いですね〜💕

若々しい色使いが現代的で素敵です。生地は学生時代の後輩、染め職人さんの作品なんだそうです。何版も重ねて染めているんでしょうか?同じ柄の繰り返しではなくて手仕事ならではの柄の面白さがあります。こういうお仕事は染め工房の作家さんならでは。自由にのびのびと染められているのが良く分かります。

染めの新作の仕上がりを待って夏の終わりにご注文いただきました。だからきっと昨年は日傘の季節に間に合わなかったんじゃないかしら。染め物を日傘にと思いついてから、子供サイズの傘の問い合わせをして、染め物の仕上がりを待ち、そこからまた傘の仕上がりを待ってと時間をかけてイメージをカタチにつなげて出来上がった日傘です。きっと想いもひとしお。

最近は毎年GWには夏みたいになりますもんね。親子お揃いでのお出かけもあともう少し。今年のデビューが待ち遠しいですね。

一足早い夏の日傘

梅雨真っ只中な関東地方。曇りや雨が続いていると、カラッと洗濯物が乾く日はいつかしらと、暑さを忘れて思ってしまうからゲンキンなものです。今のうちにできることも沢山あるはずなんですけど、パラソラは今猛烈にお日様待ち。

日傘屋だからもありますが☺️パラソラのネットショップ、今写真を少しづつ撮り直してるんですが、晴れないことには写真が撮れないのでうずうずしてるんです。

さて、今日の日傘はそんな梅雨を超えて夏模様の日傘。はぁ〜💕お祭り行きたい。花火行きたい。夕涼みしたい。スイカ食べたい。ほらほらどんどん夏が待ち遠しくなってきませんか?

今年は海水浴場がオープンできなかったり、人の集まるイベントが少なくなってしまって寂しいですね。それでも出来ることから小さな楽しみを見つけましょ。こんな素敵な日傘を差して浴衣を着てお散歩すると考えただけでも楽しそうじゃないですか?近所のお買い物も浴衣ででかけたら、いつもと街の見え方もきっと違うはず。エコバッグの代わりに竹で編んだお買い物カゴを持って下駄履いて…。そんな想像が日傘一つでどんどん膨らみます。

ところで下駄といえば、昨年FBのタイムラインに「草履サンダルを買ったよ〜」と記事が流れてきてからというもの、「草履サンダル欲しいな〜。」と密かに思ってるんです。鼻緒で足の指を広げて歩くの気持ち良さそうですよね。足の裏も感触も、とっても良さそうです。もしかして健康に良かったりもしませんか。私の知らないところでブームが来てたりして。鼻緒ずれさえなければ今年はぜひ鼻緒生活取り入れたいと思ってます。

さてさて、今天気予報が関東地方は明日は晴れると告げています。チャンスを逃さないように日傘の外撮準備をしておきます。しかし、それにしてもいきなり33度ですって💦💦もう少しお手柔らかにお願いしたいものです。九州をはじめ大雨の予報も出ているようなので雨の地域の皆様はどうぞお気をつけください。

それではまた✨

 

2020年6月26日

藍染めとインディゴ染め

こんにちは。今日は藍で染めるお話しをしたいと思います。
とは言えワタクシ日傘屋なので染めに関しては詳しくはありません。聞きかじり体験かじり。

でも「藍染の日傘張りました。ハイ出来上がり!」では全然お伝え不足。丁寧にお仕事してもらっているので、染め体験での写真など混ぜこぜですがお伝えできたらと思います。

まず最初に私たちがよく耳にする『天然藍』と『インディゴ』どちらも藍染と呼ばれていますが「どう違うの?」ってお買い物する時など疑問に思いませんでしたか?

藍染はそもそも植物の中のインディゴ成分を使って染めている染物のことを藍染と呼ぶんだそうです。パラソラで染めをお願いしている『藍染工房壺草苑』さんは【蓼藍(たであい)】、『琉球藍染工房』さんは【琉球藍】と、違った植物を使って染めています。同じ藍染でも植物が違うんですね。初めて知りました。そしてそのインディゴの成分を化学的に作ったのが【合成染料】の『インディゴ染め』です。

わかりやすいところでは一般にジーンズを染めているのがインディゴ染め。不純物がないので安定的にムラなく染められて、大量生産に向いていたため工業製品として主流になりました。


一方天然藍は藍の葉を発酵させて作った蒅(すくも)や灰汁(あく)など、微生物の働きを利用して染めます。どの甕でどのぐらいの時間染めるのか見極めながら染めて行くので職人さんの熟練が必要です。(写真は青梅の藍染工房壺草苑さん)

藍染は生地を染め液に浸して色を染み込ませ、それを引き上げて空気に触れさせることできれいな藍色に発色するのが特徴です。

この写真は別の体験会で私が染めているところ。まだまだ緑でしょ。これが空気に触れると、きれいな青色に変わります。中央の少し青いところがあるのがわかりますか?生地を広げて青くなったら再び2回めを染めて繰り返します。次はもう少し濃い青色になって3回めを染めるともっと濃い青色になってと、染め重ねるごとにみなさんご存知の藍色になっていきます。染めて空気に触れてを何度も繰り返します。しかものんびりやってると染まり具合にムラが出るのでスピードも大事。

染め屋さんの現場は体育会系でテキパキ、体験でハンカチ染めてるのとは訳が違います。パラソラの日傘を1本作るのに1m、それもひとつづつデザインを変えて染めて、そのあと色落ちしなくなるまで水洗いして干してと、どれだけ手間をかけてもらっていることやら。

余談ですがインディゴ染めに比べて天然藍はほとんど色落ちしないんですよ。だからTシャツやブラウスも普通にお洗濯できます。「藍染って着てると青くなる」イメージがあったんですが「ジーンズ履いてると足が真っ青!」みたいなのはインディゴ染めだったからなんですね。

柄を作るのも一つづつの手仕事です。この写真は体験会で私がやっているところですが、1mの生地分を全部絞ってから染めるまで、根気のいるお仕事です。そう思って出来上がりの日傘を改めて見ると、手仕事の積み重ね。なんだか幸せな気持ちになってきて大切に使おうって自然と思いますよね。

今の時代、ムラなく均一に、早く効率よく、そして安くできるのが選ばれて行くのはごもっとも。それでもわずかなムラや揺らぎ、手作りの温もりみたいなものがわたしは好きなんです。

効率の良い日傘に比べたら、どうしても敷居が高くなってしまいますが、間違いなく出来上がった日傘は美しくて「気持ちがいいなぁ〜」と思ってもらえると思います。

植物染料だからどうしても使っているうちに色はあせてくると思います。見方を変えれば馴染むともいうのかな。育てて行く楽しさとか、染め直して長く使える満足感とか、「丁寧に暮らしてるな〜自分。」って思えることとか、どこで誰が作っているのかわかっているからこその長いお付き合い。そんな物語ごと受け入れてもらえたら嬉しいです。

2020年6月8日

パラソラの藍染の日傘

こんにちは。パラソラの日傘、オーダーメイドだけでなく毎年出来上がりの日傘も販売しています。そして今年は「藍染の日傘」を作ってみました。

自分でも楽しみながら染物をしていますが、日傘といえば藍染。藍染の日傘をぜひ皆さんにご紹介したい。そしてやっぱりそこはプロの職人さんにお願いしたい。ということでいつもお世話になっている染工房さんに染めていただきました。素敵でしょう〜。緑の中で撮影すると、藍の色がと〜ってもきれい。写真じゃお伝えしきれていないけど、日傘の内側に入るとなんともえない幸せな気持ちになります。

手前の日傘はパラソラからも車で約30分ぐらいのところにある青梅の壺草苑さん。時々染め体験でお邪魔するなど、お世話になっています。緊張感のある職人さんたちが染める工房からは、スタイリッシュで洗練された都会的なイメージのデザインが生まれます。私の考える藍染のイメージをすっかり変えてくれたカッコいい藍染です。

そして、お花の柄は琉球藍染工房さん。blogでも時々ご紹介していて、いつも可愛いなぁと思いながら作っていました。こちらもまた私のイメージを変えて、こんなに若々しいデザインができるんだと教えてくれました。伸びやかなデザインは琉球藍を使い、のどかな岩手の土地で染められています。若いご夫婦の手で染められる藍染はフレッシュで爽やかなお二人のイメージそのままです。

どちらの染物も個性的で同じ『藍染』でも染め方も染料も感性もこんなに違うものができるんですね。写真のデザイン以外にも染めてもらっているので是非ショップからもご覧いただけたらと思います。生地も何種類か種類を変えて染めてもらったので、バリエーション豊かに出来あがりました。モデルさんを頼めないので残念ながら大人体型の私がサイズサンプルしておりますが、いつか勇気を持って公園で若い人をスカウトしたいと思いますので今年は許してくださいませ。💦

今年は新代田のワサビ・エリシさんや、下井草の五峯さんへも藍染の日傘を少しお持ちしているので実物見てもらえたら幸いです。

 

 

2020年5月31日

パラソラ日傘展 DM作成中

さて、今年は久しぶりに日傘展を予定しています。
場所は2年ぶりのワサビ・エリシさん。今回は2階のアトリエBをお借りしての展示会。
いつも以上にパラソラらしく、手作り感満載で展示したいと思っています。

DMを慌てて作ってるところなんですが、昨日はDM用の写真を撮りに出かけてあろうことか、家の鍵を紛失しました。おっちょこちょいもついにここまで来たか。管理人さんに相談しても鍵の預りはしてないとのことで、夫が帰るまで家に入れない状況になりました。とほほ〜。暖かい日で良かった。

急いでDM作るつもりだった1日が呆気なく潰れてしまって呆然としたのも束の間、そうと決まれば、何をして5時間潰すか。「そうだ、こんな時は少しでも小商の助けになるように、小さなカフェのハシゴでもするか」と歩きまわったものの、どこもお休み。街はひっそり。

結局最終日前日の映画『キャッツ』を観に行きました。しかもレディースデイ、見逃すところだったからちょっとラッキー。そうは言っても今の時期行ったらダメそうな場所ですよね、映画館。しかし、郊外の平日昼間、映画観てる人なんてそうそういません。一組のカップルともう一人、そして季節外れの日傘を3本抱えた女。たった4人。みんなすご〜く離れて座っています。

キャッツ、評判では気持ち悪いとか、意味がわからないとか散々な言われようだったんですけど、私は面白かった。歌にダンスに特殊メイク、ちょっと気持ち悪いのもわかるけど、もう一度観たいぐらい良かった。映画はあっと言う間に時間が潰れて大正解ですね。しかしエンドロールの途中でみんな帰るものだから、映画が終わって電気がついたら広い館内にたった一人でポツンと座ってた。💦 あぁ何とも言えない罪悪感。私だけがサボってるみたいじゃないのぉ。みんな〜一緒に観てたじゃないの〜。って😅日傘が目立たないように小さくなってそそくさと映画館を後にしました。

そんなわけで、今日はDM作り。地図見ながら地図の描き起こしです。ワサビ・エリシさん、駅からすごく近いんです。ただ目印が少ないので地図通りに間違えずに来てもらえるように描いてるので、ぜひお時間ある方は遊びにいらしてくださいね。詳細はまた後日お知らせします。ではまた。

2020年3月13日

大人可愛い日傘

それにしても今日は暑くて暑くて、熱中症寸前。✨かき氷✨が恋しい暑さです。🍧🍧🍧💦💦💦

「ずっと探していたお気に入りの生地にやっと巡り会えました。」と満を持してご依頼いただきました。探した甲斐がありましたね、とってもキュート💕大人の可愛い日傘ができました。

染め色と白のバランスがとっても涼しげ。もちろん浴衣に誂えても可愛いくできあがりそうな生地ですけど、日傘にはものすごくぴったりじゃないですか!

梅雨が来る前にお作りしたので、「きっと真夏になったらもっともっと輝くわ✨」と密かに思いながら作っていました。この日傘の写真を見ていたら「ほらほらやっぱり!」って。最近は春から暑くて日傘を指している人も増えていますが、その頃の日傘と夏本番の暑い日の日傘は、より涼しいものに持ち替えてもいいかもしれませんね。染め物の日傘は見た目にも涼しいですし。

“日本人は風鈴の音を聴くだけで皮膚温度が下がる” って『チコちゃんに叱られる』でやっていましたけど、ご覧になりました?音だけなのに不思議ですよね。だとしたら、染め物を見て涼しく感じるのもまんざら勘違いではないかもしれません。染め物は水をいっぱい使うので水を連想して涼しくなっているのかしら。

染め屋さんに行くと、職人さんがよく首に手ぬぐいを巻いて作業しているんですけど、アクセントになっていて工房全体が華やかで素敵なんです。色が溢れているのに染めの色は統一感があって美しい。日本の夏、街中もこうした染め物で街が染まっていたらさぞかし素敵だろうなぁと想像しています。おまけに見ただけでも体温下がるかもしれないし。(^_−)−☆

と、ここまで書いて昨日仕事帰りに夕方銀座に寄り道したらですね、染物で街が染まってました。ほんとほんと。


たまたま通りかかったら、街中が『ゆかたで銀ぶら』してる人で溢れていてとても素敵でした。男性も女性も老いも若きも。日も暮れかかってお写真暗いですが、私も閉じていた日傘を開いて気持ちだけ参加しちゃいました。(^^)

皆さんも、ぜひお気に入りの染め物で涼しい夏をお過ごしくださいね!

2019年8月4日

染物の日傘

先月の染めの小道でご相談いただいた日傘が出来上がりました。
大きな柄を二つ、小さな柄を二つ、長〜い反物をご自分で染められた反物からお作りしました。柄と無地を交互に配置しています。

染物ならではの素敵な色合い、大人の日傘にふさわしい落ち着いた仕上がりです。

こちらの日傘、スッとここに居りますが実はいくつもの行程を経て出来上がっています。せっかくなので今日は手仕事の尊さを少しだけご紹介しますね。

まず染める前にデザインを考えます。そして下絵を描き、糊を置いて色を挿していきます。と言っても紙に色を塗るようには行きません。Tシャツに絵を描いたり名前を描いたことがある方はわかると思うんですが、布に色を挿していくのはとても難しいんです。布の上は筆で描いても滑らないので、色のお水を一筆一筆染み込ませて染めていく感じです。

そして色を挿し終えると今度はその色を置いた所にロウでマスクをして背景になる全体を染め上げます。ロウを塗るのもロウが冷めるとすぐに固まってしまうので温めながら素早く丁寧にはみ出ないように筆を扱うのが難しいところです。一つ一つ慎重に積み上げていく友禅の技法、染物教室に通い始めてその価値がよくわかるようになりました。

そしてまだまだ続きます。最後に全体が染め上がった反物を高温で蒸しあげて、なんども洗ってから色止め。洗う作業も重労働。長い反物をたぐってたぐって糊を落とす作業を繰り返します。こうしてやっと染め上がった作品です。

お着物や帯になる道のりと同じように辿って出来た大切な作品をパラソラに託していただいています。もうそれはそれは責任重大。最初にハサミを入れるまで何度も確認して、それでもドキドキ。パラソラではハサミではなくて実際には包丁で直裁断します。だからなおのことドキドキ。包丁を研いでピッカピカにしてから作り始めました。

仕上がりはほんとに素敵。涼しいお顔で「日傘でございます。」と何事もなかったように凜としておられます。ご希望の木の露崎をつけて「思い通りの日傘に仕上がった」と喜んでいただきました。よかった💕私も一安心。そろそろ暖かくなってお出かけが待ち遠しい日傘になりました。

2019年3月25日