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1年中の日傘

昨日は中秋の名月、お月様見られましたか?私は雲の隙間に綺麗に満月🌕見ることができました。

さて、夏に紹介の間に合わなかった日傘のご紹介をしています。
今日の日傘もオリジナルデザインからオーダーいただきました。

限られた中に四季が盛り込まれて美しいデザイン。自然の移ろいと空気感まで伝わります。透明感のあるところが涼しげですよね。素敵ですね〜。今日の見出しタイトルには「一年中の日傘」としたけど、素材が白いベースの綿なので秋冬は涼しそうすぎ。💦もちろん夏にご注文頂いてるので夏に思い切り楽しんでくださいね。鮮やかな色がきっと目を惹きます。

さてデザインは1コマづつ違った柄を繋いでいます。オーダーならでは。日傘に仕立てるには少し生地が足りないかなぁという時もこうして違う生地同士を組み合わせて作ることができます。今回はひとつおきに柄と無地を合わせていますが、柄柄、無地無地など組み合わせを変えるだけでもまた雰囲気が変わりますし、柄柄柄無地など4枚一組で考えても面白いですよね。

例えば骨董市で購入したお気に入りの布、袖1枚だったとしても日傘、作れるので諦めないでくださいね。他の生地と組み合わせてぜひぜひ楽しんでもらえたらと思います。ただ違う生地を組み合わせるときのポイントとしては、素材をなるべく揃えること。伸縮率が違うと、のちのち歪みが生じますので気をつけてくださいね。

それではまた。

2021年9月22日

白いパラソル

ちょっと前の写真です。『シンプルな日傘を』とオーダーをいただきました。

たまたま同じ時期に、別々のお客様からご相談がありました。無地の生地は探してもなかなか表情のあるものが見つからないとのこと。確かにシンプルなものほど探すのは難しいかもしれません。いつも手持ちがあるわけではないけれど、丁度パラソラでこれから染めようと思って用意していた生地があったのでご提案して作ることになりました。意図してお勧めしたわけではないけれど、どちらも白無地を別の地柄で選ばれました。

さてさて、そんな時はいつもながら勝手にね、空想しちゃいますよ私。
「きっと何かの事情で離れて暮らす双子の姉妹に違いない。」と。(笑)
今までお互いの存在も知らずに遠く離れて生活して来て、運命のいたずらで同時に同じ注文が入ったのかもしれない。」な〜んてね。漫画のような空想が広がります。
もちろんお住まいも遠いですし、お客様の年齢も背景も私にはわかりませんが、奇遇ですよね。今までこう言う注文滅多にないですし。しかも私の元に生地もあったなんて。偶然が重なりました。

そんな双子ちゃんの日傘です。子犬の赤ちゃんのような一緒に産まれた仲良しな感じが写真にも出ていませんか?気のせいですか?(笑)

そして出来上がりはアイロンで仕上げます。不思議でしょ。傘もアイロンかけるんです。昔はスチームで仕上げていたようですが今は普通のアイロンを使います。

こうして骨になじませて綺麗な形を出します。作る前にアイロンかけすることもありますが、この仕上げのアイロンとは全く意味合いが違います。平たい生地を立体的に仕上げるため、服では襟や袖付けの際にアイロンするようなイメージでしょうか。アイロンで微調整もしています。とはいえ、1点モノが多いパラソラでは伸びてしまうリスクを避けるためにアイロンしないことも多いですが、それでも最後、折り目のない日傘に綺麗に最初の折り目をつけるのも大事な仕事。パリッと仕上げてお届けしています。

2019年2月5日