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シンプルな麻の日傘

9月初めだというのに今年はもうすっかり秋の気配ですね。パラソラの日傘作りもひとまず一段落しました。暑いうちになかなかご紹介出来なかったオーダーの日傘を遅ればせながら、少しづつご紹介しようと思います。

今日ご紹介するのはリピーターのお客様から。数年前に購入したパラソラの日傘が良かったのでとおっしゃって今年はオーダーメイドのご注文いただきました。

シンプルな麻から作りました。実はこうしたシンプルなものほど買おうと思うと探すのが大変です。服に合わせやすくて飽きが来なくて、こういう日傘を1本持っているととても便利です。

私もこの色が大好きで、以前お手入れの時にご紹介した折りたたみの日傘も似たお色。まだ傘作りを始める前に購入したモノだけどもう30年ぐらい使っています。物持ち良すぎますね。

余談になりますが、私みたいな人にはきっとオーダーメイド品はぴったりです。お気に入りを使い始めたら浮気しない。壊れても壊れても同じのを買って飽きずに使うんです。まるでメーカーさんとの根くらべ。特に皮製品は使い続けますね。カバンに靴に財布、手帳と、仕様変更したり廃盤になったらメーカーさんの負け。今まで私相当勝ってますよ。お洒落よりお気に入り優先。女子力低いのかな。

昔、読んだ本で定かではないんですが、妹尾河童さんがやっぱり同じ靴ばかり買うんですって。片方ダメになってもどれとでも合うようにって。うわてですね。そこまでじゃ無いけど気持ちすごくわかります。😅世のメーカーさんにお願いしたい、定番品はぜひ定番でお願いします。と。

さて本題に戻って、日傘にとって麻選びはちょっと難しくて、縫ってみないとわからないところがあります。オーダー価格が綿より少しお高めなのも縫い直しありきだからなんです。綿で作るよりふんわり柔らかな感じに仕上がります。

麻選びのコツとしては服にした時、膝が出てしまいそうなものは向きません。高級なものがいいとは限らないんですね。服なら体から離れて風が入って涼しい素材も傘だと閉じた時に骨から離れてフカフカな感じになります。たたみにくさにつながります。それも使い込むうちに上手く馴染むこともあるので、育てるつもりで選んでもらうといいのかなと思います。どうぞ生地選びの参考になさってください。

それでは今日はこの辺で。

2021年9月6日