着なくなったお着物に、もう一度スポットを当ててもらいましょう。と思っての今の時期のオーダー会。今週土曜日です。ぜひタンスの整理もかねて、考えてみてくださいね。
それでは、どんな着物が日傘に向いているのでしょうか。今日は日傘の生地についてご紹介します。
▶︎おすすめなのは昔ながらの浴衣
平織りの生地がパリッときれいな日傘に変身します。木綿やサマーウールなどもいいですね。
あまり難しく考えなくても、だいたいの着物は傘に張ることができます。ただ、きれいにできあがらないものもあるので次のような素材は避けてください。
▶︎縮みや絞りなどのびやすい生地
傘は三角のコマをつないでできています。斜めの部分がのびてしまうと、ゆるゆるのだらしのない形に仕上がり本来の魅力がなくなります。
▶︎厚みのある生地
閉じて巻いたときを想像してください。重くなり実用的ではありません。太くごついものは骨にも負担がかかります。刺繍のある生地も傘縫いのミシンに通りません。
▶︎目の粗い生地
こちらも斜めに引っ張るとのびるので、ゆるゆるになってしまいます。
▶︎古くもろくなっている生地
思っている以上にパンと張るので避けてしまうことがあります。虫食いなども穴が引っ張られて目立つようになることがあります。
思いつくことを書いてみましたが、作ってみないとわからないこともあって、思いがけないものができないこともあります。安心なのは浴衣、手ぬぐい、綿ブロード。
一見上質な着物の方が素敵になりそうですが、日傘に限っては浴衣、おすすめです。ただ最近のミシン縫いのお着物は幅が足りないこともありますので詳しくはご相談くださいね。
針仕事の専門店
ワサビ・エリシ 世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新ろ59
12/20(土) 14:00〜16:00
*ほどき料が別途かかりますので、できる方はほどいてお持ちください。襟やおはしょりの細いところはほどかなくて大丈夫です。