繕い裁つ人

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久しぶりに映画を観てきました。新宿ピカデリー。中谷美紀さん主演の『繕い裁つ人』。古い足踏みミシンを踏む主人公に何処と無く親近感を覚えて行ってきました。

ストーリーは淡々としていて、心をゆり動かされるようなものではないですが、今の慣れきった生活にチャポンと小さな石を投げ込むような、そんな作品でした。
仕事柄でしょうか、共感することももちろんあるのですが、部屋の整理のされ方が気になって。生地をロールのまま立てておくのはこんな風にしたら使いやすそうとか、足踏みミシンは音は最高にいいけど直線縫うのは疲れるなぁとか、このあいだ足踏みミシンに巻いてあった針金に引っかかって新しい靴下破けたんだとか静かなだけに変なことを思い出して観てました。

実は昨日はワサビ・エリシさんでお客様のお買い物する樣子や作家さんとものづくりのお話をして時間を過ごした帰りだったこともあって、観終わってどこからどこまでが映画の中だったのか今日の出来事だったのかわからなくなるようなほっこり気分で帰ってきました。四半世紀ぶりぐらいに映画の待ち時間にお向かいの喫茶店ルノアールにも入ったのも影響したかな。