レースの日傘をお探しのお客様からのお問い合わせ。普段レース生地は難しいので、オーダーではお受けしていないのですが、ご相談を重ねるうちに、丁度パラソラにある生地がイメージ通りとお話がまとまって、今日ご紹介の日傘ができました。
実はわたし、出来上がりを見てすぐに、小倉遊亀の『小径』という絵を思い出したんです。
夏の1日がぎゅっと詰まったようなこの絵、昭和の子供時代を過ごした世代には懐かしい風景ですよね。
日傘を作り始めてからずっと、こういう暮らしの中のシンプルな日傘を作っていけたらいいなと思ってきました。
今日のレースの日傘はその点、ずっとずっと先になって、思い出のつまった愛用品になってくれるのではないかと思います。将来、「この日傘はおばぁちゃまが若い頃から大切に使ってきたのよ。」なんて目を細める姿を妄想して、ひとりニヤけております。
お写真送っていただきありがとうございました。