カテゴリー別アーカイブ: オーダーメイドの日傘

傘の日傘

今日のblogのタイトルは『傘の日傘』。傘なのか日傘なのかなんのこっちゃな感じですが。傘の柄の可愛い生地からご依頼いただきました。

ポップな色使いが楽しいデザインの柄です。私このオレンジのところとっても好きです。どんな染め方なんだろう。次々知らないことが現れて染物も興味が尽きないです。

さて、今日の日傘、柄はとっても可愛いんですが、作るとなると実は随分悩みました。柄のリピートが傘の一コマの幅と微妙に異なるので考えずにカットするとつなぎ目がぷつんプツンと変な繋がり方をしてしまうんです。大胆にずれてくれるといいんですが、間違えたみたいに繋がってしまうというか。

そして出来上がり、いかがでしょう。って、できてしまうと何を悩んだかわからなくなってしまうんですけれども、生地を無駄なく使いながら規則的に柄を繰り返せる方法をさぐりました。色違いの方も赤いラインが互い違いになるように繋いであります。こういうデザインは楽しくて音楽が聞こえてくるような感じがします。青い日傘はハープのような抑揚のある音色。紺色の日傘はもう少し低い音がボンボンと響いて来るような音色。お仕立てしながらそんなこと考えています。

キャラクターの日傘

今日ご紹介するのはキャラクターデザインの日傘。生地作りの段階からご相談いただきました。
しかし残念ながらパラソラではそこはデザイナーさんにお任せということで、日傘作りだけご注文いただきました。

なんのキャラクターなのかなぁと思っていたところ、インスタグラムでのプレゼント企画だったそうです。(現在終了しています)このKENTAくんはペットのうさぎちゃんで、時々こうしたグッズを作っているとのこと。きっとそんな愛情がファンの方にも伝わるんでしょうね。折りたたみなので男女どちらでも使えるデザインで、プレゼントにもぴったりです。

もちろん企画は大成功だったそうですよ。日傘プレゼントに当たった方はラッキーですね。夏の間けんたくんにほっこり癒してもらえそうです。

可愛いうさぎちゃんのインスタはこちらから superkamogashira

日傘の張り替えー他店の日傘編

前回に引き続き日傘の張り替えについてお届けします。

パラソラ以外の日傘の場合、お問い合わせいただいた中で張り替えられるものはかなり少ないです。せっかくステキな手元が付いていても張り替えられないのは残念なのですが、張り替えできない理由はそれぞれで、構造的にできない場合と、できるけどお受けできない場合があります。

まず張り替えできる条件は、8本骨、木棒、先端が飾り巻き又は陣笠(金具を打ち付けてあるもの)、47センチ前後。この条件を満たしていればパラソラの木型で調整できるので張り替え可能です。

1枚目はこれから張り替えるお預かりの日傘、2枚目はその生地を剥がしてパラソラの骨に張ってみたところ。形がずいぶん違うものの木型が使えそうです。

1枚目の写真、先端に石突きがついているのがわかりますか?こうした石突きの場合は石突きを壊して生地をはずします。ただ木棒に木の石突きの場合は強力に接着されている場合があるのと、変えの石突きがないので基本的には張り替えできません。竹の手元には竹の石突きがついていることも多いので、どうしても張り替えできないことが多くなります。心棒が鉄棒の場合は外すことは可能ですが、骨を壊してしまうリスクがあるので、お受けしていません。

最近は10本や12本など骨数が多いものが増えていますが、パラソラには木型がなく張り替えできないのでご注意くださいね。

次に生地を生かしたい場合、折りたたみから長傘への変更はサイズと骨数があっていればできる可能性があります。折りたたみの方がサイズが大きい為、長傘から折りたたみはできません。

職人さんにはきちっとサイズを測って作って行く方と、調整しながら作ってしまう方がいます。前者の場合は沢山の木型を持ち、いつも同じ仕上がりに作ることができますが、後者の場合は1本づつ調整します。木型を作るための張り方です。パラソラは後者なので1つの木型を使って調整しながら張ってしまいます。「購入したお店にお問い合わせしてみてください。」とご提案しているのは、作ったところなら、その木型を持っているはずだからなんです。

ちなみに傘の骨、みんな同じように見えますが種類がとても多いんですよ。この写真は傘の心棒の中に入っている部品。骨の数だけ部品の数もあるんです。さて、パラソラの骨の中に入っているのはどれでしょう。…と言われても正直まだ見分けがつきません。(^^;)

 

日傘の張り替えーパラソラの日傘編

最近、立て続けに張り替えのお問い合わせをいただいているんですが、どこかのまとめサイトに載ったのでしょうか?そんなわけで今日は張り替えのお話。

パラソラの日傘は基本、張り替え可能です。日焼けや破れなど生地を張り替えることができます。ただし、傘は送料が結構かかるんですね。往復送料をご負担いただくので、最近はあまりお勧めしていないのですが、それでも展示会の時などにお預かりして時々張り替えもお受けしています。

今日の日傘はそれとは反対に、生地は気に入っているのに骨が折れてしまった日傘。骨からの剥がし方をお伝えして生地だけを送っていただきました。「おかえりなさ〜い。良く働いてくれてるね。」という気分で懐かしくお出迎えです。

この日傘、よーく覚えています。初期の頃に作ったものなので、色々下手なところが目について、購入してくださったことに感謝感謝でありがたいなぁと思いながらの作業開始です。今となっては未熟な自分に教えるような気持ちで、直さなくていいところまで見るに見かねて解いて作り直してしまいました。(^^;) 後々どこかの職人さんの手に渡った時にも『綺麗な傘』と思ってもらえるように証拠隠滅。(笑)

せっかくの張り替えなので手元もお好きなものに変更して新しい日傘に生まれ変わりました。以前は確かアッシュの普通の曲がりが付いていましたが、ストレートな手元も綺麗ですね。

壊れても張り替えて使いたいと思えるようなお気に入りとのお付き合いは、ちょっと羨ましい気もします。さて次回はパラソラ以外の日傘の張り替えについて、お問い合わせの多いご質問におこたえしたいと思います。

細身の日傘

今日ご紹介するのは細身の日傘。薄い綿の生地からのご依頼です。
オーダーメイドの日傘を沢山ご覧いただいているとお気付きだと思うのですが、使っている骨、手元が同じでも仕上がりの感じは随分違うものに出来上がって見えます。色柄だけじゃなく生地の厚みも印象を決める1つのポイントです。細身の日傘はどこかクラッシックな感じもして上品で素敵ですよね。さりげないオシャレができる大人の日傘って感じです。

そうは言っても薄い生地は紫外線対策としてはどうなの?とお思いかもしれませんが、意外にも目の詰まった生地は紫外線防止効果も高いそうです。

気象庁のHPによれば紫外線の浴びすぎを防ぐには、日傘や麦わら帽子などの幅広のつばのある帽子が効果的とありました。ただし、大気中に散乱する紫外線までは防げないので、襟付きのシャツや長袖など織目の詰まった生地を選んで、皮膚に到達する紫外線を減らすことも必要だそうです。

確かに直接肌をガードするのは良さそうです。外に出ないという訳にもいかないので、お出かけには着るものにも工夫したいですね。ただ、衣服は通気性の良いものをお選びくださいね。紫外線を防止して熱中症になってしまっては大変ですから。

ちなみに今日ご紹介の日傘の生地は『リバティ』。薄地でもしっかり織目が詰まっています。織糸が細いのでシルクのような質感で触り心地もひんやり。油断しがちな空気の澄んだ場所や紫外線の強い曇りの日にも、とてもいいんじゃないかと思います。

紫外線防止の日傘にはもちろんUV加工は効果的。オーダーなら厚めの生地も効果的。つい紫外線にばかり注目しがちですが、暑い日に軽い日傘を持つのがどれだけ身体に負担が少ないか、体感温度がどれだけ涼しく感じるか、使ってみるときっと実感してもらえると思います。日頃、重い日傘に慣れてしまっている方にも是非体験してもらいた軽やかな日傘に仕上がりました。

染物の日傘

今日の日傘はご自身で染めた生地からお作りしました。
お教室で染めた生地、日傘にするには分量が足りないということで、別布をご用意いただいて8枚の組み合わせを考えました。最初は単純に互い違いにとのご要望でしたが、斜めに入る市松柄を活かして組み合わせ方を変えても素敵ですよとお伝えしたところ、こんなステキな組み合わせになりました。

想像してください。色、柄、色、柄と互い違いに組み合わせると風車のような形が浮かび上がります。色々、柄柄、にすると大きなリボンのような形に見えて来ますし、今回の柄を3:1にしても個性的になります。おしゃれ上級者さんの大人なデザインですよね。選択肢が多いと迷ってしまうけど、迷う時間が楽しい時間。パラソラではあえて、もうちょっと迷うようなご提案もして楽しんでもらっています。紺も濃淡2色を組み合わせて、どこにも同じものがない世界に1本だけの日傘になりました。きっと誰かに「素敵ね。」って声かけられちゃうと思います。

テレ朝動画「シノ×バニ」日傘

“舞台はとある広告エージェンシー。
ここで働くのは、オシャレでちょっと個性的な社員たち。”

こんなナレーションでスタートする、テレ朝動画「シノ×バニ」で、パラソラの日傘を紹介していただきました!

篠原ともえさんとバニラビーンズのお2人が発信するお洒落でポップなトレンド情報発信番組です。3人がとっても可愛らしくて、パラソラの日傘もつられて可愛さ倍増してると思いませんか?可愛く見えますよねっ。…と、自画自賛しながら配信見てました。(^.^)ホホ。
動画で見ると日傘の大きさがどんな感じかなのかを見てもらえるので、紹介してもらえて…もとい、広告エージェンシーの社員の皆さんでしたね、“プレゼンしてもらえて”とっても嬉しいです。ありがとうございます。

金曜日16時より、youtubeで配信が始まりました。どなたでもご覧いただけるそうなので是非アクセスしてみてくださいね。

#155 お出かけしたくなる「日傘」は、夏の女子のたしなみ?

バティックの日傘

バティックなど身体に巻いて使うような大きな布からは通常日傘が2本作れます。まず縦に細長く半裁するんですが、ハサミで、ちょんと切れ目を入れてザーッと割いて使うので、縦半分で1本日傘ができます。その長〜い生地から三角を8枚裁断していきます。

この生地もたっぷりの分量があったので、全てを同じようなコマを使って植物柄で揃えることもできました。色々な組み合わせの中から今回は、ご希望いただいたアクセントに幾何学柄を入れています。たかが八角形、されど八角形。単純そうに見えて結構悩んであれこれ並べて繋いでいるんですよ。写真の幾何学のコマ、左右を変えるだけで黒の形が変化するの想像できますか?

こうしてつないだ後でも、これとこれをいれかえると…なんていつまでも考えちゃうのが悪いクセなんですけど。最終的にはどう繋がっても布の力で素敵になってしまうのが日傘マジックです。え?じゃぁ考えてないでサッサと繋げって?(^^; いやいや、一応考えさせてください。楽しいところなんで。(笑)

今回も大人っぽくて素敵な日傘に仕上がりました。見てると「どこか旅に出たい〜!」なんてそわそわしてきちゃいますね。旅といえば、旅行のお土産などで購入した生地、タンスに眠っていませんか。時々は広げて夏の光に当ててみてはどうでしょう。思い出が蘇って、楽しい気分で1日過ごせそうです。テーブルセンターやソファにかけてお部屋の模様替えをするだけでも気分転換になりそうですし、もちろん日傘を作ったらどうかなぁなんて想像もしてみてくださいね。

 

鮮やかな日傘

今日の日傘は鮮やかな元気カラー。暑さが増してくると暑い国の布地に惹かれますね。明るい太陽の元ならどれだけ派手でも大丈夫な気がしてきます。こうした布は身体に巻きつけた時のアクセントに布端に模様がついているので、布を購入するときはたたんであるままではなくて、広げてみると思いがけないデザインに出会えるかもしれません。この赤紫色もお店に並んでいるときはもしかしたらこんなに鮮やかな色じゃなかったんじゃないかしら。ひとたび光を通すと輝いて魅惑的な色に変身です。ピンクのラインをアクセントに使って仕上げています。ぐるり分は足りなかったものの、ピンクの部分を使うのと使わないのでもずいぶん印象が違いますよね。かわいい日傘になりました。

生地は Asian acsents さん 。たくさんステキな生地をお持ちなので興味のある方は是非相談して見てくださいね。
7/7〜8はHand Made In JAPAN FES 2018 にも出店です。

明日もまた違ったタイプのバティックの日傘、ご紹介します。

超個性的な⁉︎ 折りたたみの日傘

7月に入りました。梅雨も明けていよいよ日傘のシーズン到来です。今年はずいぶん前から日傘必要でしたが、流石に昨日今日の暑さは半端じゃなかったですよね。熱中症対策にも是非日傘持ち歩いてくださいね。

今日ご紹介するのは超個性的な日傘。オリジナルの生地からお作りしました。

落ち着いたブルーグレーの色合いが大人っぽくてステキなデザインです。折りたたみでお作りしたので、袋も細身ですっとした感じに仕上げました。ユニセックスな印象で、男女どちらでも差していただけるような日傘になりました。で、どこが超個性的?とお思いでしょう。柄がすごいんです。ほら!

ひゃぁ、何でしょう。不思議な見たことのないデザインが。どこからこんな発想が生まれるんでしょう。ユニークですね〜。そしてこの連続柄も日傘になるとまた遠目では別物に見えて。まさかこんな動物が現れるとは思いもよらないですよね。近づいて気づいた周りの人の反応がすごく楽しみです。絶対びっくりしますよ。くふふ。想像してニマニマしております。

藍染の日傘

今日の日傘は琉球藍染工房さんの藍染の日傘。最近ちょっとわかるようになってきてるんですよ、どうやって染めたのか。これは板締め。そういうことが分かってくると生地が届くのが楽しみになります。一枚の布をどんな風に染めようかと時間をかけて染めているので少しでもその手仕事を感じながらお仕立てしたいなと思ってます。

板締めは生地を折り紙のように蛇腹に折りたたんで板に挟んで染める染め方です。たたんだ生地を広げてできる万華鏡のような面白さが特徴です。この日傘はそんな板締めと無地が帯状に交互に染められていました。こういう染める時の組み合わせで沢山のデザインが生まれてくるところ、おもしろですよね。そしてここから日傘用に裁断すると、今度は三角にカットされ繋がれてまた一段と柄が複雑に絡み合います。大体は想像できますが、きっと染めた人も日傘を作った私も、みんな出来上がりを見てわぁっと思うデザインに仕上がっているんだと思います。

去年からこの板締めが面白くって、染め屋さんのワークショップで何枚も何枚も染めさせてもらったんですが、それでもまだまだ染めたくなってしまうので、そのうちパラソラでも板締めの日傘販売できたらなぁと思っています。それぐらい板締め染めるの楽しいんですよ。

今日ご紹介の日傘は5月ごろに作ったものなのでもしかしたらもう完売してしまったかもしれませんね。今年琉球藍染工房さんの日傘大人気です。

チェックの可愛い日傘

今日の日傘は可愛らしいチェックの日傘。洋風なイメージですが『正絹の反物』から作ったオーダーメイドです。お祖母様の形見のお品だそうで、「古いもので日傘になってくれるか心配です」とお手紙いただきましたが、このまま着物になってもとっても可愛らしいんじゃないかしらと思える綺麗な反物をお預かりしました。反物の場合、おおよそ2/3反ほど残るので、お揃いのブラウスなんかもできるかもしれませんね。つるっとしていて夏とても気持ちがいいと思います。

実は一目見た時から、優しい色合いにとっても惹かれて作りたくてそわそわしていた生地なんです。作っている間も、懐かしい香りに包まれて楽しい仕事でした。香りは脳を刺激しますね。昭和の色んなことを思い出しました。母の鏡台の前に座って口紅を顔いっぱいに塗った日のこととか。(笑)

さて、こうしたチェックの反物は、機織りをするときに縦糸に横糸を渡してバタンバタンカッカッと布を織って行くときの緯糸の織り具合で一反の反物の途中でもピッチが少しづつ変わることがあるそうです。ぐるりとラインが繋がった日傘のデザインももちろん素敵ですが、こうしてアクセントが生まれるのも反物の特徴なのでオーダーメイドの日傘ならではの面白さじゃないでしょうか。眺めていると機織り機の働いている姿まで想像できて愛おしさ倍増です。

美しい線が印象的な個性的な日傘

雨が降っているので、追い立てられるように作っていた日傘作りも一息ついて、久しぶりにオーダーメイドの日傘をご紹介します。

今日の日傘は書家のお客様から。ステキな作品と柿渋で染めた生地が送られてきました。トリミングはおまかせでとのこと。…………とはいえ、かなりの難題です。この一枚の生地から傘のコマである三角を2枚切り出さなくてはなりません。かなりの時間考えましたがどうにもこうにもいい案が浮かばない。どうやってもこの綺麗な線が裁断されて上手く活かせそうにありません。写真はエイやっでまずは半分にカットしたところです。これもね、かなり微妙です。どこで裁断するか1センチ、いいえ、5ミリ、3ミリの攻防。

こうして裁断しちゃったからには進むしかありません。それでも往生際が悪く、この時点でもどこを使うかトリミングを随分長い時間悩んでます。

実はご相談時点で金魚を入れるのは無理ですとお伝えしました。せっかくの素敵な作品、日傘以外のものを作ってはいかがでしょうかとも。それでもやっぱり日傘にとのことで、それならば思い切って作品のリズムを日傘にしましょうということになりました。何となく三角の形が見えますか。どんな風に裁断するのがベストか一緒に考えてみてくださいね。あとは三角にするだけのように思いますが、底辺をどちらにするか悩むんです。そして金魚に至っては本当にどうしましょう〜。

で、こうしました。縫い代があるので傘になるとまた一回り小さくなって見え方が変わると思うんです。線の美しさを感じられるギリギリのギリギリってどこ?な感じでドキドキの裁断でした。

柿渋染めの濃淡からも空間を感じてもらえるように配置して、出来上がったのが写真の個性的な日傘。金魚がゆったり泳いでいるのが見え隠れするような水の中を感じてもらえたら嬉しいなと思います。

想像を超えて可愛いかった⁉︎

展示会前に仕上げていたオーダーメイドの日傘達。夕方仕上がると梱包して朝便で発送するというタイミングだったのでなかなかご紹介できる綺麗なお写真が残っていません。残念だなぁと思っていたところ、展示会にオーダーの日傘でお立ち寄りくださいました。ひゃぁ可愛い💕

ご注文時から、「生地の外と中の色が違うんです。」と、とても楽しみにしてくれていて、出来上がりをお送りするととっても喜んでくださいました。可愛いのができると確信していたものの、想像を超えて可愛かったんだそうですよ。生地選びが大成功でしたね。裏と表が違う色ってなかなかないですもの、とても個性的な日傘になりました。

オーダーしてからどんな日傘に仕上がるのかなぁと想像を巡らせてお待ちくださるのと同様に、張っている私も、どんな日傘に組み上がるのかなぁ、どんな方が差してくれるのかなぁといつも想像を巡らせています。そしてこの日傘も想像以上にぴったりお似合いの持ち主さんで、日傘作りって面白いなぁと改めて楽しさを味合わせてもらえました。たった一本の日傘でも、その向こう側にはそれぞれの物語がいっぱい詰まってるんですよね。

そうそう、もう一つオーダーのお客様との不思議な巡り合わせがあったんです。以前作ったちょっと目立つ日傘、とても個性的なのでやっぱり「どんな方が差してくれるのかなぁ」とずっと想像していたんです。そしたらですよ、ギャラリーの前を、その日傘がスーッと。

いつもblogを読んでくれている友人が外を見て、「(゚o゚ あ、あの日傘!!!」と。外に目を向けた私も「(゚o゚ あ!あの日傘!」と2人で顔を見合わせて頷くと、慌てて外に飛び出しました。すでにお声かけするには遠くへ離れてしまっていて真相はわからないままでしたが、きっと私が作った「あの日傘」だったと思います。それから毎日外を気にしていたんですがお会いできなくて。もう少し追いかけちゃえばよかったかな。

こんな風に自分が作った日傘に街で遭遇するなんて、すごいですよね、いったい今まで何本の日傘を作って来たんでしょうね。(笑) 今度オーダーメイドで作った日傘ばかりの展示会なんてしてみたらそれこそ楽しいかも。オリジナルの日傘を差している人ばかりの日傘パーティーとかね。日傘好きが集まったら色々なアイデアが集まって話題が尽きなさそうです。╰(*´︶`*)╯♡

お着物から3本の日傘

冬の間ひっそりと作り続けていた季節外れの日傘作り。そろそろ春の気配を感じ始めたので今年も少しづつご紹介していきますね。

今日の日傘はお着物から。

お客様からの「2枚の着物、生地の組み合わせ方をどうしたらいいかしら。」というご相談から始まりました。こういう時もちろん自由にお好きなようにデザインしていただいていいんですけどね、たいがい「普通は同じ生地単品で仕上げるのが無難で使いやすいと思います」とお答えしています。

自由に作れるとなるとどうしても奇抜なものを考えがち。でも実際に使うことを思うと生地そのものが素敵なので、シンプルなものが一番重宝するんじゃないかしら。とご提案して2本の日傘をご注文いただきました。長傘と折りたたみ。渋くて大人っぽい素敵な日傘になりました。正絹のお着物から作る日傘は軽くてたたんだ時のまとまりもよく、仕上がりもとても綺麗です。

そして今回は残った生地も利用して3本目の日傘もご注文いただきました。ありがとうございます。定番の日傘をお持ちなら、3本目はもちろん遊んじゃいますよね。たくさん迷ってお好きな組み合わせを選んでいただきました。出来上がりは同じ生地を使ってもそれぞれ全然違った印象です。お客様曰く「3本一緒にさすことはないから。」と。たしかにどんなに素敵でも1本づつ。服や用途に合わせて使い分けていただいたらそれは相当なおしゃれ上級者さんですよね。そして案外私のご提案よりお客様の感性で仕上げた最後の一本が一番出番が多いのかもしれませんね。

書の日傘

また夏をぶり返したような暑さになりましたね。でも風が爽やかでやっぱり秋の気配感じますね。
日傘作りをしている埼玉の仕事場でも今日は虫の音がセミからコオロギに変わりました。

今日ご紹介するのは書の作品から仕立てた日傘です。
生地の使い方、面白いですね。こうして色々な生地を組み合わせるのはとても新鮮です。
案外難しいと思うんですこういう組み合わせ。センスが良くないと賑やかな傘になってしまいがちでお子さんの雨傘っぽくなってしまうんです。その点素材の良さと色の美しさでとても上品な仕上がりになりました。

そして、何と言ってもデザインの中心は『書』の部分です。
すご〜く考えちゃいました。お任せいただいたのでいわゆる緊張とはちょっと違う緊張感。
黒い生地の中央に筆文字とドリッピングの入った素敵な作品をお預かりしました。でも三角のコマの中にどうにも収まらない。そうなんです、そこで、どうトリミングするかがとっても重要なんです。上の方にいい感じのしぶきがありまして、そこを使いたい。でも文字も読めるところまでキープしたい。

最初文字の下の方に空間をとって底辺を裁断していたんです。でもそうすると草冠が切れてしまって草冠に見えないかもしれない。文字のどこをどこまで隠して文字として認識できるのか。とってもビビリなもので、あと1センチ上にしよう、もう1センチ上でも大丈夫。と下の方少しづつ裁断して行ってこの構図になりました。少しはみ出すぐらいがダイナミックで素敵だと思うんです。

こういうトリミングをする時にいつも思い出すのが意外にも日本の絵巻。『信貴山縁起絵巻』という絵巻物がありまして、細長い絵巻の中で右から左へとお話が進むんですが、絵がその幅に収まらず上へ下へとはみ出しながら展開して行くんです。でもそれがとっても躍動的で、絵巻物なのにアニメーションのような大きな場面を想像できる。気になる方は検索して見てくださいね。この文字にもそんな風に傘の中に収まらず自然の中へ飛び出して行って欲しいなと思いながら作りました。

お客様もとても喜んでくださってもう一筆加えたくなったとのことです。仕上げはどんな日傘になったんでしょうね。想像するのもまた楽しみです。

着物から新たなデザインへ

今日の日傘はシルクのお着物からオーダーいただきました。そしてとってもとっても喜んでいただけた日傘なんです。

大切にお召しになっていたお着物を形見分けにとのご注文でした。事前の打ち合わせで「通常お着物からは2本作ることができますよ。」とお話ししていたのですが、「帯で見えなくなる部分で繋ぎがあり生地が足りないかもしれない。」とご相談。大切な形見のお品、別の生地を足して2本に仕立てることになりました。

グレーの無地の縮緬と合わせます。せっかく2本作るので、選ぶときにちょっとでも迷って楽しんでもらいたいなと少し繋ぎ方を変えています。どちらもとっても素敵なので、「どっちがいいかなぁと、自分だったら絶対迷う。」なんて考えながら仕立てました。素材の違いは生地同士の相性が心配でしたが無事、素敵なアクセントになりました。お客様にはもちろん喜んでもらえたのですが、リメイクでびっくりされたのは実は生地使い。送られてきた生地を見た途端から、疑いもなくこういう風につなぐものと疑いを持っていなかったんですが、柄のあるグレーの生地、なんと裏なんだそうです。∑(゚Д゚)

写真の通り日傘の裏は白地と可愛い黄色の花柄になりました。もちろん作る前に裏表の確認はしていますが、なかなかお話が伝わらず、写真を見ながらのご説明で、やっと私が裏表を逆に繋ごうとしていることに気づかれたそうです。そのぐらい思いもよらなかったそうで、出来上がりを見て大変喜んでくださいました。着物のことを良く知らないからこそが、吉と出ることがあるんですね。思い出のお着物は、日傘の内側できっと優しく包み込むように見守ってくれていることと思います。

唐草文様の日傘

今日の日傘は唐草模様の生地から。唐草模様と聞いてパッと思いつくのはグリーンの地に白の唐草模様の風呂敷。こんな風に渋い色合いの唐草模様は新鮮ですね。緑の唐草文様はあまりにも伝統的な柄なのでパターン認識していて、この生地を見て改めて唐草は草花柄だったと思い起こしました。

ところで日傘を選ぶとき柄の大きさは気にしていますか?鏡で写してみるとお顔映りの印象など随分違うことに気づかれると思います。柄の大きさでも印象が随分違うことがありますよね。小さな柄では、近くでは柄もはっきり見えますが、離れたところでは柄を認識することができずに、色が混ざり合って見えます。例えばこの日傘の柄が細く小さな唐草だったら、遠目には白が混ざりこんで無地のように見えるかもしれません。一方こうした大きめのくっきりしたデザインは遠目からも柄がよく目立ちます。どちらがお好みか、ぜひ柄選びの参考にして見てくださいね。

さて、この唐草紋様は、日本では伝統的な吉祥文様なので最も日本的なものと思いがちですが、実は日本へは、古代ギリシャからエジプト、ヨーロッパ、アジアとシルクロードを渡って伝えられたそうなんです。だから世界中に進化した唐草文様があるんですね。みなさんご存知のウィリモリスの壁紙も唐草模様です。日本の唐草はそれに比べて葉っぱがどんどん小さくなって随分簡略化されていますよね。線だけの柄もありますものね。シンプルへシンプルへと進化して来たようです。そしてもっとシンプルなのはラーメンの器に描かれている中華柄。これも唐草の変化系ですよね。調べてみると唐草模様、国によって色々変化を遂げていて面白そうです。

*写真が下手で白く写っていますが実際には小豆色の唐草柄です。モダンです💕

心ときめく浴衣の日傘

7月の終わりごろオーダーのご注文をいただきました。形見のお品物で日傘を3点、お父様とお祖母様の思い出のお着物が新しい形になって、次の世代のご家族へ引き継がれて行きます。そういうご事情ならと、お盆までにお届けしようと頑張りました。あまり信心深くはないですが、そういうことふと思ったりするんですよね。「お盆に帰るからそれまでに日傘にしとけよ〜。」って言われているような。それにしてもこの3本の組み合わせがなんとも言えず素敵です。お店にディスプレイするならこんな組み合わせで大柄、中柄、細かい柄で飾りたくなりますよね。それだけ華があるということなので、もちろんお三方で一緒にお出かけされたら素敵ですよ〜。想像するだけで振り向いちゃう。なかなかみなさんがお会いできることも少ないのかもしれませんが、この3本の日傘に離れていても寄り添っているような素敵なご縁を感じます。

さて、最近メールがうまくお送りできないことが多くて、お写真お送りすると届けられませんメールが戻ってきてしまうことがあるんです。何十通も送ってしまったので、もしかしたら私が迷惑メールになってしまってるかもしれないのですが。普段iPadを使っているのが原因なのか、アドレスが違っているのか…。

爽やかな藍染めの日傘

久しぶりにまた暑い夏が戻って来ました。しばらく猛暑日が続くそうですね。ここのところ日傘の出番も少なかったので、お出かけの際、持って出かけるのを忘れないでくださいね。

今日ご紹介するのは爽やかな藍染めの日傘。染めている色は一色のはずなのに、こんなに色鮮やか。濃淡で変化がついて、とても綺麗ですね。

こちらの日傘はお着物を解いて洗い張りしたものを送っていただきました。よく見ると柄が横に繋がっていなくて途中で段がずれているデザインなんです。わかります?小さな変化ですが柄合わせをして繋ぐと動きが出てとても面白いですね。涼しげで爽やかな素敵な日傘になりました。