GWもいよいよ終盤、お待たせしていた日傘作りも一段落。昨日は明るいうちに発送を終えて、ひとときのお休みとなりました。そこで王子駅の周辺を散策してきました。
王子といえば花見の名所、飛鳥山やパワースポット王子神社も見所ですが、江戸時代にも江戸の町を隈なく歩き回った酒井伴四郎も遠出して遊びに来たと日記に残しているそうです。扇屋さんで料理を楽しみ、お酒を飲んで、今の迎賓館の辺りまでまた歩いて帰ったとか。昔の人は驚くほど健脚ですね。扇屋さんは落語にも出てくる有名店ですが、今はお店はなく駅前の親水公園入り口で名物の玉子焼きを買うことができます。
昨日訪ねたのは、名主の滝近くの王子稲荷神社。大晦日の狐の行列を見に来て以来、久しぶりです。お稲荷さんの奥には『狐の穴跡』がありました。狐の穴が作られるような崖を見ると、ブラタモリの影響で高低差が気になってきます。境内までも急な階段ですが、その先も急な坂道がしばらく続くような土地で、王子駅と比べてもずいぶん高いところにあります。お隣には滝があるぐらいですから、武蔵野台地と平野の境目の面白い土地な訳ですね。
そんな場所にある『狐の穴跡』の横に、ひっそりと『願掛けの石』という通称お石様がありました。祈願しながら小さなお米の袋ほどの石を持ち上げて、思ったより重ければ願いは叶わず、軽ければ成就するということで、もちろん祈願してみました。商売繁盛を。
結果、思ったどころか、めちゃくちゃ重い‼︎ これっぽっちも、1ミリも、持ち上がりません。重いと思っておけば軽いものだと思っていたその気持ちがすでに甘かった。
修行が全然足りてないとわかって、がっかりしながらの帰り道に微笑みかけてくれたのが、このお狐さん。なんとも優しいお顔は、残念だったねと声かけられてるような人懐こい笑顔。はい、また修行して出直します。
こちらは親水公園の上流にあたる川沿いに設けられた小さな公園。川がないのに吊り橋が。でもきっとここが川だったんだろうなと思うような寄り道ポイントです。この辺りは駅前に比べてこうした緑がいっぱい。ドナルドキーンさんが蔵書を寄贈したことでも話題になったレンガ作りの中央図書館も、ここからすぐ近くです。
お休みの後半は、小さなお出かけでパワーもらって来週に備えておきたいですね。世田谷 ワサビエリシさんでのパラソラ展もまだまだ続きます。後半のお休みに、ぜひお出かけください。
2016.4.27(水)〜5.23(月)
パラソラ初夏の日傘展
針仕事の専門店 ワサビ・エリシ
11:00〜17:00(木・金13:00〜19:00)
火曜定休(祝日は営業)
世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新ろ59
03-6379-2590