気になるアート

昨日は仕事を早仕舞いして、寺村サチコ展『繰り返さないリピート』へ行ってきました。

会場は、東急多摩川線鵜の木駅からすぐの「Gallery Hasu no hana」。駅前商店街の古い店舗を改装したような小さなギャラリーです。
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最近こういったリノベーションギャラリーが多くなりましたね。どこも工夫がされていて若いアーティストの紹介に力を入れていて、面白い展示が多いのでふらりと出かけるのにとてもいいです。

寺村サチコさんの作品との出会いは梅雨の頃、渋谷ヒカリエで小さなアクセサリーを見かけたのがきっかけでした。そこには私の大好物がぎっしり詰まった魅力的な世界がありました。例えば、海中生物や不思議なかたちのキノコに昆虫…。毎日のようにピンタレストで画像を探しては眺めているんですが、何が面白くて毎日眺めているのか、何が魅力なんだろうと考えていたその面白い世界が、小さなアクセサリーの中に再現して見せてくれていました。その時はお名前もわからず、でもきっとここに収まらない大きな世界観を持っている人のはず。と信じて色々検索していたんですが、作品を見つけた時には物凄い生物を発見したかのようなワクワクで、いつか実物を見てみたいと思っていました。

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植物とも生物ともわからない、ここにこうして存在している謎の物体。それがこのスケールで目の前にあることが素晴らしい。メガネをかけて近づくと、それはそれでまた新しいものが見えてきて、人工物なのにまるで生きているみたいです。一枚の布に何度も型染めを繰り返し、絞り染めを繰り返し……。幾重もの工程を経て作品ができているそうです。見ても見てもずっと眺めていられるのはこうした複雑な味わいがあるからなんですね。自然界でもそうですけど、一言で言い表せられない深い色やかたち。華やかさと毒々しさが共存して、美しくもあり、怖くもある。そして何故か見ているうちに自分への問いかけにもなって色々反省したり、やる気が出たり。心が動くというのはこういうことですね。現代アートは驚きや疑問から最終的には自分に戻って、何か新しい気づきをもらえるところが面白いです。凝り固まった心もこうして時々ゆすらないといけません。展示最終日でしたが行けてよかった。これからももっともっと作品を見たいと思いました。

寺村サチコさんのHP

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