正絹の着物から日傘

毎日来る日も来る日も日傘を作っているので、そろそろ夏も終わりかしら?という気にもなりますが、まだまだ本格的な夏はこれからですね。今はパラソラのオリジナル日傘はお預けで、オーダーメイド優先でお作りしています。お待たせ中の皆様、もう少しだけお待ちくださいね。
もしも、パラソラの日傘をいつできるの?ってお待ちの方いらっしゃいましたらお声掛けくださいね。ご依頼があれば急いで作ります。ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

パラソラでは「浴衣からもお作りします。」とご紹介しているためでしょうか、「絹でもできますか?」とよくお問い合わせをいただくのですが、もちろん絹でも作れます。よほど薄い、厚い、硬いでなければ作れるんですが、服と違って骨に巻く扱いやすさを考慮すると向き不向きはあります。今日ご紹介するのは正絹の日傘です。珍しく続けてご注文いただいたので2点一緒にご紹介します。

1本目の日傘は紳士用の反物からご注文いただきました。く〜ッカッコいい。私はこういうタイプかなり好みです。オーダーメイドでは個性的なご注文が多いのですが、意外にもこういうシンプルな日傘、使い勝手が良いと思うのです。服を選ばないというか。あくまでも私の場合ですけどね。遠目には一色に見えるので、スーツのようなきちんとした服でも、お着物でも、涼しげなワンピースでも良いんじゃないかとおもいます。反物の幅が広めなので約3.2mでできました。

2本目のこちらの日傘も使いやすそうなモノトーン。よく見ると互い違いに白黒白黒と柄が並んでいます。なので柄合わせしています。この規則性に気がつけばなるべく合わせるのですが、染める時の版のサイズが違ったり、折のピッチが違ったりで、繰り返しがお着物によってまちまちなんですね。もしかすると着丈に関係してくるので決まりはあるのかもしれませんが、規則性見つからない時はそれなりに。この日傘の場合のように柄が大きいのと、柄合わせで生地が足りなくなることもあるので、合わせられないこともありますが、今回は上手くいきました。

どちらの日傘もつるっ、さらっ、シャキッとしていて触り心地とってもいいです。畳んだ姿も綺麗で、防水加工が可能なら雨傘にもいいかもしれません。因みに防水加工は数がまとまらないとできないので、パラソラではお作りすることができないのが残念ですが、このタイプの絹はとても美しく仕上がります。

2017年7月6日