3月に入った途端、関東は春のような気温になりました。寒い寒いと思っていたのにいつのまにか、もうお雛様の時期なんですね。
今日の写真はお正月に京都へ行った折に、『この時期、工房に沢山のお雛様が展示されていて見学もできる』と聞き、大橋弌峰(おおはしいっぽう)さんの工房へお邪魔した時のものです。蛤のようにふっくらとしたお袖が着付けの特徴だそうです。1階では職人さんたちが弌峰さんを中心に皆さん並んで黙々と作業されています。その奥にはたくさんのお雛様。そして工房2階にはとっておきのお雛様方が鎮座されておりまして、それはそれは雅やか。
十二単の着付けも華やかで、そうでした、ここは西陣織の地だものね。古いお寺や神宮などを見てきたことも相まって京都で出会ったお雛様はより高貴で気品に満ちておられました。お衣裳も豪華で素敵です。この写真のお雛様のお引き摺りの部分は一枚一枚手描きなんですって。なんと贅沢なお着物なんでしょう。襟元の重ねも綺麗ですね。お話を聞くと職人さんの手業がそこかしこに盛り込まれているようです。
どれが一番素敵かなぁとそれぞれのお雛様を比べてあっちへこっちへ。立ち雛も珍しくてとても美しいお雛様でした。こうしてみるとお雛様、奥が深いですね。そして、工房ゆえに、お雛様のお顔(頭)と着物(胴)をカスタムメイドもできるんですって。ますます迷ってしまいそうですが選ぶのはとっても楽しそうですね。
かく言う我が実家のお雛様、もう何年も仕舞いっぱなしでごめんなさい。(反省)