お祖母様のお着物から日傘

「今年はいつ展示会やるの?」「案内状来なかったわよ。」とお待ちいただいていたかと思いますが、残念なんですが今年はギャラリーでの展示会は見送りました。

8月になってでもできたらいいなと思っていたんですが全く販売用の商品を作れませんでした。染物やら着物の生地やら作りたい素材が今年はいっぱいあるんですけど毎年毎年、品不足で申し訳ないです。

実は昨年から老親のサポートで飛び回っていて、気がつけばいつも病院にいるような生活をしていました。介護世代、一度に色々な問題が吹き出して、入院引越し入院入院…と重篤ではないにせよあちこち顔を出した挙句、自分も体調を崩してしまい、また病院。

潰瘍性大腸炎、あの安倍総理がかかった病気ですね。元気なんですけど何しろトイレの回数が多過ぎて外出が困難でした。病院の付き添いなど外出時は朝から何も食べずに出かけ、帰るまで食事ができないストレスで鬱々と過ごしていました。

今多いんですって。原因がわからないので難病指定なんですが、研究も進んでいるそうで、私もお薬が当たってやっと効いてきました。今ではコロッと忘れて食べ過ぎてしまうぐらいですから、どうぞご心配なさらないでくださいね、全然元気です!

そんな状況で日傘作りが少々滞っておりました。日傘の仕事は普段はひとりで寂しいんですが、こんな状況でも働けて、ご注文下さった皆様本当にありがとうございました。おかげさまで今年もクビがつながっております。m(._.)m

そして今日ご紹介するのは、渋くて素敵な日傘。

介護中のお祖母様のお着物からのご依頼です。今寝たきりでいらっしゃるとのこと。心よりお見舞い申し上げます。いつもいつも元気で居てくれるのが当たり前と思っていても、それは誰にとっても限りのあるものなんですよね。そしてそういうことは突然やってきてしまう。

今は女性もみんなお仕事を持っていて、「もっとお話ししたかった」と気持ちはあっても時間や距離が問題で、思うようにはいかないこともあります。我が家の義母も昨年突然、意識がおかしくなってしまいました。本当に突然。今思い出しても涙が出てしまう。幸い義母は徐々に回復して普通に会話できるまでになりましたが、限りある時間に気づかせてくれるきっかけになりました。

そんなお祖母様を「少しでも近くに感じていたい」とのお気持ちからお祖母様の着物を日傘にと思われたそうです。身体がままならなくてご本人はきっと不自由な思いをされていると思うけど、案外「あら、あの着物なの!素敵じゃない。✨」って喜んでくれているかもしれません。人間の力って計り知れないですもの。どんな時でも「素敵!✨」と心ときめくことが生きる力になるんじゃないかと信じています。

どうぞ暑い夏、お祖母様お大事に。介護してるみなさんもご自愛くださいね。

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