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浴衣から日傘へ

先週から梅雨入りしましたね〜。日傘屋もしばし休戦。ともいかず、こんな時こそコツコツ作っておりますよ。晴れる前にお届けしなくては!となぜか夏の前は気が焦ります。

今日の日傘は涼しげな浴衣からのご注文です。
パラソラでは、「浴衣の生地が一番綺麗に張れますよ。」「生地の厚さは大体浴衣の生地を参考に選んでくださいね。」と、ご紹介をしているので浴衣からのご依頼も沢山いただきます。浴衣になるはずだった新品の反物もあれば、お嬢さんやお祖父様の浴衣からなど物語も様々。

ご存知の通り浴衣や着物は反物をほとんどそのまま利用して組み立てられているので、解いてみると着丈の倍以上もある長〜い布地が2枚、袖の部分も細長い2枚の生地に戻ります。洗って縫い直したらまたパリッとするし、多少のサイズの違いも仕立てるときに調節すれば親御さんサイズからお子さんサイズにも仕立てられて何度も再生可能な万能衣服。着物を考え出した人はすごいですね。

着物を解きながらいつも思うんです、『着物』と『襖(ふすま)』考え出した日本人ってすごいって。襖も開けたり締めたりのみならず、取り外すこともできて部屋の大きさを自由に変更できるでしょ、西洋のように壁を作ってドア付けちゃったらこうはいきませんものね。着物も平たいまま身体に合わせて着られるようにデザインされていてサイズが自由になるのに生地を無駄なく使っていて考えた人天才!

そこで今日の日傘、実は解いたら長〜い反物のはずが、そうじゃなかったんです。(汗)普通は解いたら日傘2本分が裁断できるぐらい余裕があるはずなんですが、予想に反して長さは十分あるものの一部幅が細くて1本分さえ足りるかしらという心細さ。時々お洋服のように仕立てられた浴衣があるんです。現代風のお仕立て。浴衣としては勿論問題ないですが、日傘を作るとなると幅が足りないかもで解きながら、サイズを詰めようか、どう仕立てようかと内心ドキドキしていましたが、諦めなくてよかったです。ギリギリうまく裁断できました。

できてしまえば、この通り、涼しげなお顔で何事もなかったかのようにシュッとしているでしょう。背筋を張った美人さん。まるでやんちゃな女優さんのマネージャーにでもなったような気持ちでお客様の元へと送り出しました。とても爽やかで上品な日傘に仕上がりました。☺️

大人の日傘

昨日に引き続き、今日もお客様からのオーダー品をご紹介します。

パラソラのblogをご覧になって、日傘を作ることを思いついてくださったそうです。反物が届いて開封一番、「こんな素敵な反物を長い間寝かしていたなんて、なんてもったいなかったの!」って思ったお品、久留米絣です。お着物に仕立てるには少し裄(ゆき)が足りなかったそうなんです。何かに使えないか考えて考えて、「💡日傘にしよう!」って思いついた時のお顔はきっとキラキラしてたことでしょうね。目撃したかったなぁ。☺️とても素敵な日傘になりました。通常反物一反から日傘は3本作れます。残りでお揃いの上着やバッグ、鼻緒を作っても素敵です。

ところでこの日傘、実は作るのがとても難しいものでした。数日前にもご紹介していたんですが、普通に裁断するときつくて張れなくなってしまうもの。糊がしてあるので触り心地は最高なんですが、ミシンがけも難しく、リズムをとって整えながらかけていきます。これ動画撮れば良かったなぁと思う独特のミシンがけ。滅多にないんですが久しぶりに出会いました。でもこういうのがいつのまにか、調整して作れるように私も成長してるんですねぇ。作りながらひとり、出来なかった頃のことを思い出してしみじみしちゃいました。

パラソラのオリジナル商品としても、こうした大人の日傘を作ったらきっと人気なんですけど、何せ反物を仕入れて仕立てるとお値段が…😅なので、こうした日傘を購入しようと思ってもあまり売っていないと思います。きっと見つけても高級品。素材をお持ちならオーダーで作るのはとってもお値打ちだと思います。皆さんのお宅にも『我が家のお宝』がどこかで眠っているかもしれません。ぜひステイホームの機会に探してみてくださいね。

「うちにも確か押し入れに使ってない反物があったわ」なんて、思い出してご注文くださる方も結構いらっしゃいます。blogを通じてのお客様同士のご縁、ある日どこかで知らない誰かに「あら、私あなたのその日傘を見て、今差しているこの日傘を作ったのよ」なんて街で声をかけられる日が来るかもしれませんね。だって素敵な日傘は目立つし、類は友を呼びますもん。

次回は藍染に日傘ご紹介します。ではまた。

軽くて上品な日傘

今日ご紹介の日傘は反物から。

「いつか何かをと、大切にしまい込んでおりました。」と、お手紙と共にお送りいただきました。大切な反物から、とても素敵な日傘に仕上がりました。

 

竹の手元に竹の露崎を付けてしっとり大人の色香漂う日傘になりました。うーん素敵💕。神楽坂の石畳を歩いているうなじの綺麗な美人さんのような日傘です。なんと日傘の擬人化妄想。💦(笑)

少し薄めの生地も涼やかでこれまた良い感じです。風が抜けるのできっと差していても涼しいと思います。UV加工を気にされるお客様も多いですが、涼しさも気にしてもらいたい日傘選びのポイントです。暑さをしのぐ “小さな日陰” を持ち歩くのには、負担にならない重さも大事です。日傘が重くて汗ダラダラになっていたら残念ですものね。木棒に竹の手元の組み合わせ、パラソラの日傘の中でもとっても軽いです。それでいて風にも安定感があるので驚くほど手首がラク。鉄棒に慣れてしまっているとよりいっそう軽く感じると思います。どうぞ日傘選びの参考になさってくださいね。

不慣れなネットでのご注文を頑張ってこなしてくださいました。ありがとうございます。その甲斐あって、出来上がりは旦那様にも好評だったそうで、とても喜んでいただけました。奥様の持ち物をそうやって褒めてくださる旦那様って素敵ですね。熱中症に気をつけて、夏もたくさんお出かけしてもらえたらと思います。