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日傘の張り替え失敗!?

こんにちは。今日は日傘の張り替えのお話しします。

パラソラのblogはどんなキーワードで検索されたのか、アクセス解析ができるんですが、多くは修理や、張り替え、オーダーなど日傘作りで検索されることが多いみたいですね。そんな中『張り替え失敗』と言うキーワードを見つけました。

どなたか存じませんが、失敗しちゃったんでしょうねきっと。解決してますか?大丈夫かなぁ。どんなふうに失敗したのかわかりませんが、まだ解決してなかったらどうぞ参考にしてください。張り替え失敗で考えられること、いくつか挙げてみます。

1、生地が小さくて骨に合わなかった
2、生地がぶかぶかしている
3、頭のところがプクッと飛び出している
4、傘が真っ直ぐ平らで唐傘のようになっている
5、傘が骨っぽくくぼんでいる

ざっとこんなところでしょうか。1は傘にならないですが他はなんとか差すことはできそうです。

パラソラでも時々あります。お客様からお預かりした生地でこうなると仕上げに15分〜2時間ぐらい余分に時間がかかってしまいます。しかしこのどれも、型が傘骨にあっていないために起こる現象です。

まず最初の原因1つ目、『張り替える前の日傘と素材を変更した場合』
1〜5、どれも起こります。解決策は同じ素材で張り直せば大丈夫。綿を麻に変更したり、着物生地に変更してしまうと不具合が起こりやすくなるのでご注意くださいね。

職人さんは生地の特徴を考慮して型を起こしています。例えば麻は特に目の粗さや伸び具合で違いが出るので、4の状態になりやすいです。どこをどのぐらい詰めるかは残念ながら一言ではお伝えできませんが、素材を変えるのはそれだけ難しいので、パラソラでも縫い直しを考慮して8本骨を使っています。16本骨でぜ〜んぶ張ってから16本解いて微調整とか気が遠くなりますもん。

原因2つ目、『縫い方が甘い場合』
1ミリ小さく縫うと全体で8ミリ小さくなって、きつくなります。2ミリ違ったら完全にアウトですよね。骨に張れません。逆も然り、ゆるゆるになります。ただし洋服と違って一箇所で詰めると傘が歪むので、大変だけど全部解いて直してくださいね。

普段お仕で洋服を縫っている方でもぶかぶかを詰めると頭が飛び出してしまったり、張ってからの修正は難しいかもしれません。型に緩みがないので洋服とは型紙の考え方が少し違います。着物のような織物では型通りに裁断してもきつくなる生地があったり、引っ張って張る傘ならではの落とし穴が時々ありますので大切な生地を裁断する時は特にご注意ください。

予断ですがきつい生地を無理矢理張って開こうとすると、どうなると思います?

無理に張った生地は傘骨に強く負担がかかります。差す時も硬くて開きにくくなり力任せに開こうとするとロケットみたいに傘が飛んでいくことがあるんです。ちょうど矢を放つみたいな感じ。これは大変危険なのできつい傘をさす時は周りに人がいないことを十分確認してくださいね。ワタシも2度ほど怖い思いをしました。

アドバイスとしては、素材を見直してみましょう。そして型紙に忠実に裁断しましょう。縫い代にも注意です。

今日は張り替えで起こる『失敗しそうなこと』思いつくだけ考えてみました。修正のお役に立てたら幸いです。

パラソラでは修正だけのお仕事は基本お受けしていません。なぜなら骨に合った型もありませんし、裁断からやり直すことも多いので通常のオーダーより割高になってしまうためです。それでもどうしても困ってる時はどうぞご相談くださいね。

それではまた✨

日傘の張り替えー他店の日傘編

前回に引き続き日傘の張り替えについてお届けします。

パラソラ以外の日傘の場合、お問い合わせいただいた中で張り替えられるものはかなり少ないです。せっかくステキな手元が付いていても張り替えられないのは残念なのですが、張り替えできない理由はそれぞれで、構造的にできない場合と、できるけどお受けできない場合があります。

まず張り替えできる条件は、8本骨、木棒、先端が飾り巻き又は陣笠(金具を打ち付けてあるもの)、47センチ前後。この条件を満たしていればパラソラの木型で調整できるので張り替え可能です。

1枚目はこれから張り替えるお預かりの日傘、2枚目はその生地を剥がしてパラソラの骨に張ってみたところ。形がずいぶん違うものの木型が使えそうです。

1枚目の写真、先端に石突きがついているのがわかりますか?こうした石突きの場合は石突きを壊して生地をはずします。ただ木棒に木の石突きの場合は強力に接着されている場合があるのと、変えの石突きがないので張り替えできません。竹の手元には竹の石突きがついていることも多いので、どうしても張り替えできないことが多くなります。心棒が鉄棒の場合は外すことは可能ですが、骨を壊してしまうリスクがあるので、お受けしていません。

最近は10本や12本など骨数が多いものが増えていますが、パラソラには木型がなく張り替えできないのでご注意くださいね。

次に生地を生かしたい場合、折りたたみから長傘への変更はサイズ(47センチ)と骨数(8本)があっていればできる可能性があります。折りたたみの方がサイズが大きい為、長傘から折りたたみはできません。

職人さんにはきちっとサイズを測って作って行く方と、調整しながら作ってしまう方がいます。前者の場合は沢山の木型を持ち、いつも同じ仕上がりに作ることができますが、後者の場合は1本づつ調整します。木型を作るための張り方です。パラソラは後者なので1つの木型を使って調整しながら張ってしまいます。「購入したお店にお問い合わせしてみてください。」とご提案しているのは、作ったところなら、その木型を持っているはずだからなんです。

ちなみに傘の骨、みんな同じように見えますが種類がとても多いんですよ。この写真は傘の心棒の中に入っている部品。骨の数だけ部品の数もあるんです。さて、パラソラの骨の中に入っているのはどれでしょう。…と言われても正直まだ見分けがつきません。(^^;)

追記  沢山の張り替えのお問い合わせを頂きましたが、張り替えできたものがありませんでした。パラソラの日傘以外では『8本骨、47センチ木棒、石突きなし』に限りお問い合わせください。それ以外は申し訳ありませんが張り替えできません。

日傘の張り替えーパラソラの日傘編

最近、立て続けに張り替えのお問い合わせをいただいているんですが、どこかのまとめサイトに載ったのでしょうか?そんなわけで今日は張り替えのお話。

パラソラの日傘は基本、張り替え可能です。日焼けや破れなど生地を張り替えることができます。ただし、傘は送料が結構かかるんですね。往復送料をご負担いただくので、最近はあまりお勧めしていないのですが、それでも展示会の時などにお預かりして時々張り替えもお受けしています。

今日の日傘はそれとは反対に、生地は気に入っているのに骨が折れてしまった日傘。骨からの剥がし方をお伝えして生地だけを送っていただきました。「おかえりなさ〜い。良く働いてくれてるね。」という気分で懐かしくお出迎えです。

この日傘、よーく覚えています。初期の頃に作ったものなので、色々下手なところが目について、購入してくださったことに感謝感謝でありがたいなぁと思いながらの作業開始です。今となっては未熟な自分に教えるような気持ちで、直さなくていいところまで見るに見かねて解いて作り直してしまいました。(^^;) 後々どこかの職人さんの手に渡った時にも『綺麗な傘』と思ってもらえるように証拠隠滅。(笑)

せっかくの張り替えなので手元もお好きなものに変更して新しい日傘に生まれ変わりました。以前は確かアッシュの普通の曲がりが付いていましたが、ストレートな手元も綺麗ですね。

壊れても張り替えて使いたいと思えるようなお気に入りとのお付き合いは、ちょっと羨ましい気もします。さて次回はパラソラ以外の日傘の張り替えについて、お問い合わせの多いご質問におこたえしたいと思います。

日傘の張り替え

今日は日傘の張り替えのお話です。パラソラで扱っていない初めての骨に張るのがどんな風に難しいか言い訳がてら?作る行程を楽しんでもらえたらと思います。今回はとても大切に使われていたレース付きの日傘を張り替えます。

まずは生地を裁断。と、その前に今回は型がないので骨の数に合わせて型を作ります。型といっても用服と違って三角一枚だけ。しかしこれが結構大変です。洋服で言えば身体にぴったりフィットさせる。そんなイメージなのでユルッとしていてはまずいんです。

厚紙のおおよその型ができたところで一本試し張り。生地が小さくて入らないといけないので試し生地を張ってみます。

微調整が必要ですがサイズはOKのようです。10本骨は初めて作るので、次は木型を作ります。木型ができれば後は直裁断ができるので10枚の三角をサクサク裁断してレースをつけて繋いで骨に再び張ります。

今回ご依頼の生地は麻素材に裾レース。どちらも一回で張るのは難しい素材で、おまけに傘用ミシンに通らないので縫い方に工夫が必要です。今回は兎に角張ってくれればと、ある程度お任せいただいているので、ここは思い切って型通り張ってみましょう。レースは一度湯通しします。

本張り。

ジャーン!そしてガーン!( ̄◇ ̄;)予想はしていましたが予想以上のたわみ。先に張った試し張りの黒い傘と同じ型を使ってもこんなに張り具合が違うんです。レース部分はピンと張れているのに麻はタプタプ。これはかなり修正が必要そうです。とりあえず一部解いて縫い直します。

修正1回目。

だいぶたわみが取れています。でももう少し取りたいところ。ただ麻はやり直すたびに伸びてしまうので解くことが困難です。いつものオーダーではこの辺りで終了しますが今回はレースとのつなぎ目にも問題あるので直した方がいいという判断。

修正2回目、一部解いて縫い直しました。しかし修正ではどうにも決まらないので結局再度全部解いて裁断からやり直しました。

修正3回目。

ジャジャジャーン。どうですか?張りはよくなりましたよね。

ただ残念なことに裏があまり綺麗じゃないんです。傘の仕上げは服と違い繋ぎは切りっぱなしなので何度も縫い直したためほつれが目立って来ました。もうこれ以上の調整は悪化しかねないので限界です。結局このまま最後まで仕上げることにしました。骨と生地を留め付けて、ボタンを付けて完成です。

でもやっぱり…
これでは納得行かないんですよね。お客様、とっても大事にされていた日傘なんです。きっと新しい傘も大事に使ってくれると思うんですね。そう思うとこのままお渡しするわけには行かなくて、解きたい気持ちと、やり直して悪くしたくない気持ちが戦って全然眠れない。シーズンオフならいざ知らず、あまり時間をかけると他のお客様の仕事も遅れてしまうし。いやー悩みますよほんと。「でも直しますよねぇ。納得いっていないんだから。」

と言う訳で生地変えます。✨翌日朝一で決めました。そうするとまた調整から始まってしまう可能性もあります。しかもレースの湯通しからやり直しです。でもあと1日だけ。生地を変えれば大丈夫と言うカンを信じて、解くコツもつかんできたので、一から作り直します。

修正4回目。露崎付けも試し張りから数えて50個目。

ジャーン!今度はいいんじゃないですか?ちょっと張りがきつめです。でもレースが伸びて露崎が外れてしまわないように。良いと思います。シルエットも綺麗です。素材は綿、さすがにパリッと張れました。

生地を見極めるのも、新しい型で作るのもまだまだ修行ですね。麻もレースも市販品の日傘には良くありますがオーダーでは言葉通りの一本勝負。麻と一口に言っても日傘に向いているものを見極める必要があることが実感できたお仕事でした。発送を終えるとホッとして脱力状態。_| ̄|○   はぁ〜でき上がって良かった〜。

そんなひと仕事終えた感の夜、別のお客様からメールが届きました。お届けしていた日傘に大喜びしてくださっていて、お嬢様の喜ぶ笑顔のお写真まで。先までの緊張していた仕事から一変、ご褒美いただいた気分でした。こんなこともあるから報われるんですよね。ありがとうございます。

ヨシッ、切り替えて遅れた分取り返しますよ〜。ピッチあげるのでお待たせ中の皆さま、もう少しお待ちくださいね!来週一週間はサクサク進む予定です!