オーダーメイドの日傘」カテゴリーアーカイブ

藍染の日傘

相変わらず毎日暑いですね。明日からは少し暑さも和らぐそうですが、外出される方は熱中症お気をつけくださいね。

今年はありがたいことに、毎日何かしら日傘を作っています。思い起こせば、昨年も毎日バタバタとしていましたが、今年は作業効率が格段に上がったので、納期の方はほぼ予定通りに進んでいます。途中歯が痛くなって歯医者に行ったとしても、歯痛で仕事にならない日があったとしても予定通り上がっています〜。(笑)ただショップ用に作る余裕がなくなってしまったのが想定外。それでもまずは目の前のご注文を確実に丁寧に仕上げて行くことに集中です。

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今日の日傘は、琉球藍染工房さんの藍染の日傘。暑くなると藍の色合いが涼しげでいいですね。先日浦和のギャラリーでお客様とお話ししていたところ、「最近藍染の日傘もなかなか売ってないのよね。」なんてことをおっしゃっていました。そうなんですね、工房さんからは藍染関連の職人さんがずいぶん少なくなってしまったというお話は聞いていましたが、そうなると、売っていないということになってしまうんですね。目の前のお話は聞いているのに直接市場とつながっているということを全然実感できていませんでした。

ということで、藍染の日傘を販売してくださっています琉球藍染工房さん。若々しいデザインの藍染を染めています。こちらの日傘は今月は両国と立川のお店でお買い求めいただけるそうです。ぜひお近くの方は手にして藍染の風合い感じてみてくださいね。

琉球藍染工房
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KUMA-GALLERY 游 2016.8.16(火)〜21(日)
伊勢丹立川店 2016.8.17(水)〜22(月)

外での写真は室内とは打って変わって輝くようなブルーですね。とっても綺麗。お写真ありがとうございました。

上質な大人の日傘

銀行へ用事を済ませに行ったり、お昼に外へ出るときにも最近は日傘を使われている方をよくお見かけします。仕事用には急な雨にも対応できる晴雨兼用や帰りに邪魔にならない折りたたみが一本あると便利ですよね。でも日傘のシーンはお買い物やお仕事のときばかりとは限りません。夏のお出かけには、お出かけ用も一本あるととても重宝します。

今回オーダーいただいたのは、そんな特別な一本に相応しい上質な、まさに大人の日傘。
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しなやかでそれでいて、ハリがありパリッとした気持ちのいい触り心地です。着物に詳しくなくてもとても上質な物だということがよくわかります。シンプルでとても上品な日傘になりました。

この反物をお預かりした時は、お客様の期待はもちろん、糸を紡いだ職人さん、染めた職人さん、機をを織った職人さん、手から手へと渡ってここへ届いたと思うと、無駄なく大事に使わなくてはと裁断するまでドキドキでした。パラソラにはお着物好きな方からのご注文も多く、様々な反物が送られてきます。名前や産地のタグが付いているものは、どんなところで作られているのかなど調べるので、ついつい作った人にも心を寄せてしまいますが、仕上がった日傘にはその味わい深い生地の温かみや、昔からずっと伝わってきた伝統のうえにある力強さも感じますよね。シンプルなので着物でも洋服でもどんなシーンでも使えそうな特別な一本です。

お出かけ用の日傘は着物ばかりとは限りません。好きな洋服やバック、靴を中心に似合う日傘を探してみるのもコーディネートのヒントになります。大きな背景を背負っているような日傘ですからお顔映りのいいものを選ぶと、印象も明るく変わって見えます。お出かけ用には、機能性だけでなくぜひ、おしゃれも取り入れてくださいね。

日傘とお揃い

先日アップサイクルのお話を書きましたが、まさにアップサイクルのお写真を送っていただきました。リサイクルではなくて、価値を高めて生まれ変わらせる、一歩進んだ再生です、解いたお着物から日傘とお揃いのバッグ、素敵ですね〜。大きなボタンがまた可愛いです。

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世の中には器用な方がいらっしゃるものです。わたくし、傘だけはたくさん作っているのでそこそこ作れるようになりましたが、こういうものを作れる人が羨ましいです。見てください、いろんな素材を組み合わせてあるんですよ。持ち手の革はもちろん、籠のような素材と組み合わせるなんて想像できませんもの。ボタンも皮なのかしら?配色のセンスといい、生地とのバランスといい、ほんとに素敵。たっぷりものも入りそうです。

こういうのを見せてもらうと俄然妄想力が働きませんか。(笑)浴衣着て、下駄履いて、どこ行きましょう。花火もいいけど、やっぱり明るいところで見せたいでしょ。冷たいもの食べに行ったり、オープンカフェでお茶したり。いいないいな。軽井沢とかね、避暑地もいいですよね。ゆったり風が抜けるようなワンピース着て。Tシャツにジーンズもいいかも!あぁ、どうにも妄想が止まりません。

しばし勝手気ままに妄想して楽しんでおりました。お写真ありがとうございました。

トンボの日傘

今日のご依頼は、一目惚れした生地で日傘をとのことです。
ありますあります。使うあてはないけれど、素敵な生地を見つけたらついつい買ってしまうこと。そんな生地がタンスにいっぱいという方も多いのではないでしょうか。何を作ろうかと考えていた時にちょうど目の前に現れたのがパラソラの日傘。お友達が先日のギャラリーで購入されてお持ちだったそうです。出会いはいつも突然ですね。

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この生地、和風柄のようですがプカロンガン産のバティックなんだそうです。縁に柄があるのでそれも活かせたらとのご希望でしたが、みてください。こんなに縁が斜めなんです。これは体に巻いたりする時の仕様でしょうか。最初から斜めに裁断するようなデザインになっているようです。面白いですね。…ということで、傘の柄には活かせませんでしたが、日傘の方はとっても可愛らしく仕上がりました。

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縁の柄はボンボンの中にこっそり入れました。全然見えませんが、使う人だけが知っている密かなおしゃれ仕様です。触り心地の良い自然素材の日傘、シンプルな白木の手元がすっきりしてこの日傘にぴったりですね。

とても明るいお客様で、出来上がりを楽しみにしてくださっていて、お届けするとすぐに、「早速日傘をさして生地を購入したお店にお出かけしてきました。」とご報告いただきました。オリジナルの日傘作り大いに楽しんでいただけたようです。お客様の言葉をお借りすれば、「見せびらかしという名の宣伝活動」しかと効果があったと思います。お店のblogでもその様子がしっかり紹介されていました。💕 ありがとうございます。引き続き見せびらかし活動宜しくお願いいたします。

バリ&アジアン雑貨店 カユカヤン

ウエディングの日傘

と〜っても素敵なお写真が届きました。💕
丁度一年前の今頃、ウエディングの日傘のご相談をいただきました。

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秋の結婚式に向けてアンティーク調のドレスに似合う日傘をお探しのお客様。なかなかイメージ通りのものが見つからないとご相談いただきました。

わかりますわかります。どんなに沢山ドレスがあってもお気に入りを探すのは大変なのに、ましてや日傘となったらほとんど選べませんものね。少しでも夢のお手伝いができたらと、できる範囲でという中でお任せいただきました。ドレスの写真を見ながら生地を探して、レースを探して、試作を重ねて、(こういうお仕事も好きです) 出来上がったのがこちらの日傘です。それをこんな幸せいっぱいの笑顔で持っていただけて、自分のことのように嬉しくなってしまいました。レースたっぷりのドレスはもちろん、ヘアスタイルも個性的でとっても可愛いですね。シルクハット姿ともお似合いで、まるで映画のワンシーンのようです。そして素敵なお二人の写真はウエディングフェアの広告にも使われたそうです。本物の幸せ感伝わってきますものね。そして日傘もとても喜んでいただけました。そしてもしかしたら日傘効果でしょうか、雨男の御新郎様の雨力を見事封じて晴天のお式だったそうです。良かった良かった。

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そろそろ一年、私たち夫婦の時はどうだったかなぁと記憶をたどっても、もう思い出せないほど昔になってしまっていましたが、多分のんびり屋なので、引越しのダンボールがやっと全部開けられて、二人のルールもだんだん出来上がって夫婦らしくなってきた頃だったんじゃないかと思います。家呑みが楽しくなって、ゆっくり好きな食器や家具を揃えて、友達が遊びに来ることも多かったかな。幸せそうなお二人の写真から記憶の奥の方からそんな思い出を引っ張り出しました。たまにはハタキをかけて二人の時間を磨かないといけませんね。

若いお二人もこれから沢山思い出を作って、大いに食べて笑って、幸せなご夫婦になって行ってくださいね。💕 素敵なお写真ありがとうございました。

2016 ウエディングの日傘

どこから見ても可愛い日傘

夏本番、いよいよ暑くなってきましたね。日傘を持ち慣れてしまうと流石にこの暑さでは日傘なしでいられませんね。ちょっと荷物に感じても手放せなくなってきました。

さて今日ご紹介の日傘は、そんな暑さも吹き飛ばしてくれそうな涼やかな柄の生地でオーダーいただきました。水彩タッチの柄は暑い日には特に涼しげでいいですよね。色も淡い水色とグリーン、アクセントの赤も効いています。私の大好きな色使い。余白の白い部分も風が抜けるような軽やかな印象です。そしてお揃いのボタンもターコイズブルーで、可愛いですね。

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そしてこの生地、裏側も可愛いんですよ。日傘にぴったり。欲張って全部を一緒に写真に撮ろうと思いましたがピンボケになってしまいました。残念。それにしても表も裏も、閉じても開いても、見た目も差してる自分もとっても気持ちのいい日傘になったんじゃないでしょうか。

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なかなか私一人が探しても探しきれない素敵な生地やボタン。オーダーメイドのご注文ではそんな素敵な出会いがいくつも私の元に集まってきます。一点物は緊張もするけれど、こうしてお客様と一緒に作っていけて、「みて〜可愛いのができたわ〜。」なんて会話できるのもコツコツ作り続けるのにはとっても大事です。パラソラの場合、腕が未熟で出来ないものはできないとお答えしていますし、それでも挑戦してみたいものは試してみます。お客様とは言いつつも、お友達に作っているような気持ちでいますので、お気軽にどうぞご相談くださいね。

個性的な日傘

じゃ〜ん!超個性的な生地でオーダーが入りました。
この水玉模様はまぎれもなく草間彌生さんのデザインですね。
さすがの大迫力。

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大きなかぼちゃの作品が有名ですが、まぁるいフォルムを持った日傘も、もともとあるんじゃないかと思えるぐらいぴったりです。出来上がりを考えるとワクワクしますね。でも裁断するのはドキドキです。

普段は綿素材は切れ目を入れて両手でバーッと一気に裂きますが、今回は大事をとってハサミで丁寧にカットしました。あとはいつも通りひとつひとつ丁寧に裁断して縫い合わせていきます。

そして出来上がりがこちらです。生地が厚めだったので重さと、デザインを考慮していつものボンボンの代わりにタッセルをつけました。
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インパクトのある個性的な日傘、素敵ですね。平面から立体になると、水玉柄もより複雑に絡んで面白いですね。

ひまわりの日傘

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アフリカンプリントの日傘のご注文をいただきました。大きなひまわりがドーンと大胆にデザインされています。花びらのデザインもとても面白いですね。見れば見るほど楽しいデザインです。そして触り心地がさらりとしていてとても気持ちの良い日傘です。天然木の手元を付けて折りたたみに仕上げています。

アフリカンプリント、最近人気がありますね。裏までしっかり色が染まっているので、光を通してとても綺麗なので私も大好きです。触り心地が良いところもポイントです。日傘はどうしても暑い日に外で差すものなので、さらっとした触り心地はそれだけでも涼しく感じます。ちょうど浴衣を触っているような感触です。最近はUV加工の新素材などもいろいろありますが、昔ながらのこうした素朴な生地、見た目にも涼しげで感覚を刺激して暑さ凌ぎにも一役買ってくれそうです。

一柳綾乃さんの日傘

2m近くある大きな生地が2枚送られてきました。青い絵の具が躍る大胆にペイントされた生地です。
なるべく色の重なりの綺麗なところを使ってくださいというご依頼です。
一柳綾乃さんならココを使うだろうなと思う箇所をトリミングして、ふわっとした空気感や軽やかさが出せたらとイメージして仕上げました。優しい青い日傘です。
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実はこういう仕事、仕事というより作品作り大好きです。私の側からみると素材があってトリミングして組み合わせて作品に仕上げる。絵を描くときの工程と同じなので、おまかせしていただけると俄然張り切ります。傘なので一定の決まりの中での裁断になりますが、それでもコラージュして出来上がりを見るまで仕上がりが楽しみで仕方ありませんでした。

一柳さんの作品はさらっと軽やかに描いたように見えますが、こういうスッと力の抜けた感じや、みずみずしい感じ、なかなか描けないんです。難しいんですよ。淡いブルーに何色もの色が重なりとても美しい日傘に仕上がっています。一柳綾乃さんのサイトもご紹介しておきますね。アクセサリーやワンピースなど素敵な作品が並んでいます。

作家。絵描き。時々デザイナー。
一柳綾乃 Ayano Ichiyanagi
http://ayanoichiyanagi.wix.com/0516

物語を感じる日傘

image生地をお送りいただいてからスタートするパラソラのオーダー日傘。普通のお買い物と違うのは、この送るというアクションを起こしてもらわないと始まらないという仕組みです。ちょっと手間のかかるお買い物ですが、これによって使う人と作る人の小さなやりとりが生まれるのがとってもいいことだと思っています。

今日の日傘はグレイッシュカラーの落ち着いた色合い。生地と一緒に可愛いワンちゃんのポストカードにメッセージが添えられていました。「さて、これから作る素材はどんなかな?」とワクワクしながら開ける包みは、いつもとっても楽しみなんです。でも最初に気になるのは「さてさてこの生地、ちゃんと日傘になってくれるかな?」ワクワクと違った意味でのドキドキで「よし!」と気合を入れて頭の中で1本づつ出来上がりをイメージし始めます。麻は難しいので特にドキドキです。オーダー表にはパーツを間違えないようにいろいろ書き込んで、小さな端切れを張ってこうして保存しています。このオーダー表とお客様のポストカードやメッセージを壁に張って製作中は何度も確認したりほっこりしたり。そして素敵な3本が出来上がりました。

製作中は素材との勝負感が漂っていて緊張しているので、出来上がるとほっとします。改めてポストカードをゆっくり眺めていたら、あらあら?この日傘たち、このカードから抜け出てきたみたいじゃないですか?物語の中から出てきたみたいに感じてしまいました。そうなると、妄想は果てしなく広がります。この日傘は物語の中のどんな人の持ち物だろう。若いお嬢さん?それともおばぁさま?学校の先生かもしれないし隣町からきたお客様かもしれない。いつの時代だろう、どこの国の人だろうと、発送までの間、物語を考えてずいぶん楽しい時間を過ごさせてもらいました。

ご注文いただく1本1本にも、こんな風に物語が詰まっているのかもしれませんね。今日はカンカン照り。今頃新しい日傘で新しい物語が始まっているかもしれません。

着物に日傘のおしゃれ

と〜っても素敵なお写真が届きました。
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いいですねぇ、もう見た途端カワイィ〜と声が出てしまったぐらいです。満開のツツジに、ピンクの華やかなお着物。日傘をこんな風に持たれるとは思ってもいなかったので、びっくりするやら嬉しいやら。こんな素敵なお写真を残せたらお出かけも益々楽しくなりますね。お着物は小物をいろいろコーディネイトできてお洒落のしがいもありそうです。帯はもちろん、半襟や足袋、草履。そして日傘も。洋服では流行りや、時代にあった安心スタイルみたいなのがあって、誰もが浮かないように服を選びががちですが、着物なら普段できないような大胆な色使いもできるところがいいですね。しかも個性的で素敵。日本の色合わせの美しさを改めて感じさせてもらいました。

最近はいろいろな生地でオーダーいただきますが、みなさん日傘作りを楽しんでいらして、短いメールのやり取りからも、おしゃれへの思いが伝わってきます。できた日傘を持ってお出かけしたお写真も送ってくださったりするので、見せていただくと自分のことのように嬉しくなるんです。本当に作ってよかったなと思います。できればみなさんをご紹介したいぐらいです。
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お写真お送りいただきありがとうございました。

クラシックスタイルの日傘

GW中盤、日傘の販売はワサビエリシさんにお任せして、パラソラは毎日オーダーメイドの製作に励んでおります。お待たせしている皆さま、着実に一本づつ仕上がっていますのでもう少しお待ちくださいね。
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今日の日傘は特別オーダー品。お着物に似合うクラシックなスタイルの小さな日傘です。ずっと作ってみたいと思っていたところに、ご相談いただいたので、実験的に製作しました。持ち手は長く、丸みがあって小さい日傘を。とのご依頼にお応えしました。閉じた時の、すらりとした芯棒に木綿の生地が巻かれた様子は華奢で清楚な印象です。ずっとお好みの日傘が見つからずに探していらしたとのことで、初めてのオーダーメイドをとても喜んでいただけました。

パラソラのお客様はお着物を着られる方も多いのでこういうタイプお好きかもしれませんね。骨を加工するのでオーダーでは今の所お受けしていませんが、お好みの方が多ければ考えてみたいと思います。ぜひFBでご意見お聞かせくださいね。

GW気分の日傘

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もうGWの予定はお決まりですか⁉︎ もうすぐですね。いいなぁ〜ゴールデンウィーク。自営業は毎日がプチゴールデンウィークですけど、本物のゴールデンウィークにはとんと縁がないので憧れます。連休という甘い響き。

さて今日の日傘はそんな気分にぴったりの日傘をオーダーいただきました。素材は綿ですが、この色合い薄いデニムにも似ていますね。今はボンボンがついて可愛い仕上がりですが、シンプルな持ち手なのでこの組み合わせ、メンズでもいけそうです。デニムといえば時々お問い合わせありますが、重くなるので日傘には向きませんが、最近こうした薄手の生地にデニム柄があるので探してみると面白いかもしれませんね。

男性用日傘は、ビジネス用は最近見かけるようになりましたけど、こんな遊び感覚の日傘もいいんじゃないかなと思います。そして、こんな風に小さいの、いいと思うんですけどね。傘業界の方にお話しすると、そんな小さい傘は男が差したら借り物みたいだよ。と、いわれてしまいました。確かに。でもかっこよかったら、小さい方がいいと思うんですよ。濡れるわけじゃないし、邪魔にならないし。そもそも差すことに抵抗のあるひと多いでしょうけど、新感覚で日傘させたら暑さをしのげていいのにと思います。

ペタコさんの日傘ができました。

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お着物好きな方には和キッチュとしてもお馴染みのデザイナー、ペタコさんの素敵な日傘ができました。

お着物に似合う小さなサイズの日傘はリトアニアリネンの優しい布にペタコさんオリジナルのパッチワーク刺繍が入っています。ところどころビーズも刺してあって、とても可愛い仕上がりです。桜の持ち手には露に見立てた銀の粒が象嵌されて、かなり凝った作りになっています。いつもながらセンスの良さにうっとりします。

こちらの日傘は4月9日(土)10日(日)西荻窪一欅庵(いっきょあん)にて、ご予約いただけるそうです。詳しくはペタコさんのblogでご確認ください。昨年大好評だった新之助上布の刺繍日傘も継続中です。

*青い文字のところをクリックするとそれぞれの詳細リンクに飛びます。

藍染のお花日傘

昨日、近所のモクレンの蕾が大きく膨らんでいるのを見つけました。一つ二つ、白い花がちらっと顔を出していて、じっと見てたらそのまま咲くんじゃないかしらと思いながら通りすぎましたけど、いい香りのジンチョウゲには、どこ?どこ?と引き止められるし、梅も小さな花が沢山咲き始めていて、これはもう、お天気が良くなって光が差したら一斉に春がきた!ってなりそうですね。

今日の写真はそんな春にぴったりの琉球藍染工房さんのお花の日傘。
花模様や水玉など可愛らしい藍染や、若い感性のデザインを染められている工房です。

ひとくちに藍染と言っても、工房や職人さん一人一人に個性があるものなんですね。日傘を作り始めるまで知りませんでした。昨年初めて見たときに、藍染って思っているよりずっと身近なものなんだなと思った印象があります。おおらかな感じが春はもちろん、暑い夏の日も気持ちよく過ごさせてくれそうです。手元には桜をつけました。桜はスベスベ感がひんやりして気持ちいいんですよ。

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今週は15日まで西武筑波店でお披露目されています。
その他各地を巡回されますので、ぜひHPもテェックしてみてくださいね。
http://ryukyu-i.net/index.html

ウエディングの日傘

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夏真っ盛りの7月、ウエディングの日傘のご依頼がありました。

最近はガーデンウエディングや海辺での披露パーティーも増えているので、花嫁さんの日傘もこれからはドレスとコーディネイトするのはいいかもしれませんね。もちろんゲストさんたちにもかわいい日傘、差してもらいたいです。

オーダーでのレースやフリルは作れるデザインにまだ制約がありますが、レースを選んだり、どのぐらいのボリュウムがいいかと考える時間は楽しくて、テンション上がりますね。縁にレースをつけると、巻いたときのシルエットはこんなに華やかになります。普段にも使えるようにと、素材にもこだわって素敵な日傘が出来上がりました。

可憐な花嫁さんにぴったりのクラッシックなドレスと日傘で、素敵なお式になったことと思います。
どうぞこれからも末永くお幸せに。

勝ち虫の日傘

image赤紫色の素敵な日傘は浴衣から。日本の伝統色とでもいいましょうか、日本女性にはとても似合う色だと思います。身につけるものに取り入れたら、美人度がしっとりと上がりそうですよね。

そしてもう一度、よ〜く見くださいね。右の方にほら、白鵬関のお名前が。さすがに力士の浴衣、縁起の良いトンボ柄なんですね。俊敏さと、前にしか進まないトンボの習性にあやかって、勝ち虫とも呼ばれる勝利を呼び込む吉祥柄だそうですよ。

お客様もこの日傘を差してお相撲にお出かけするのを楽しみされていたのですが、その白鵬関は昨日、残念なことに休場を発表されましたね。1月の初場所復帰を目指しているそうなので、どうかしっかり養生して、また強い横綱に帰ってきてもらいたいものです。そして休場してたって応援してますよ〜というアピールに日傘が一翼を担ってくれたらと思います。

オーダーメイドならでは

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前回ご紹介のラッピング、中にはこんな元気いっぱいの日傘!
こちら有名ブランドさんの生地からお仕立てしています。このゆるい感じ私も大好きです。すぐにでもリゾートに飛んで行きたい気分になりますよね。

最初、生地をお預かりした時、縦向きの柄だったので、日傘になると柄が横になってしまいますとご相談して始めました。でもせっかくのデザインですものね、考えた結果、デザイン重視で地の目を横に裁断しました。やっぱりこの向きにしてよかった。実はこちらのブランド、既製品の傘もあるんです。パラソラもいつか仕入れて販売したいなぁとも思っている可愛いデザインです。でもこの日傘は誰も持っていない1本だけの日傘になりました。もうお届けから随分たったので、プレゼント喜んでもらえてるといいですね。あいにくの雨続きですが、一度晴れたらまだまだ暑いですから、きっと晴れの日を楽しみに待ってくれているんじゃないかな。

ノスタルジックな日傘

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レースの日傘をお探しのお客様からのお問い合わせ。普段レース生地は難しいので、オーダーではお受けしていないのですが、ご相談を重ねるうちに、丁度パラソラにある生地がイメージ通りとお話がまとまって、今日ご紹介の日傘ができました。

実はわたし、出来上がりを見てすぐに、小倉遊亀の『小径』という絵を思い出したんです。

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夏の1日がぎゅっと詰まったようなこの絵、昭和の子供時代を過ごした世代には懐かしい風景ですよね。
日傘を作り始めてからずっと、こういう暮らしの中のシンプルな日傘を作っていけたらいいなと思ってきました。

今日のレースの日傘はその点、ずっとずっと先になって、思い出のつまった愛用品になってくれるのではないかと思います。将来、「この日傘はおばぁちゃまが若い頃から大切に使ってきたのよ。」なんて目を細める姿を妄想して、ひとりニヤけております。

お写真送っていただきありがとうございました。