月別アーカイブ: 2018年3月

2018年パラソラの日傘展

春がそこまで来たと思っていたらまたまた冬に逆戻り。日傘屋としては「おーい!春よ〜戻ってこ〜い!」って気分です、ほんとに。(笑)
なにせ寒い時に日傘を作ってると、時々全然必要ないものを作ってるような気がしてしまうことがあるんです。「夏になったら思い出してくれるかしら」「見向きもしてもらえなかったら、こんなに沢山の日傘どうしましょう」って。

そんな心配をはねのけるためにも、暖かくなったら展示会します!
今年は今まで以上に多くの人に『パラソラの日傘はこんな感じ』というのを見てもらいたいと思っているのでどうぞお気軽に “見に” きてくださいね。もちろん販売も予定しています。5/18(金)〜21 (月)の4日間。出来るだけアクセスに便利なようにと山手線内で開催します。詳細はまた近くなったらお知らせしますので、是非予定しておいてくださいね。FBやTwitterでもお知らせするのでフォローしていただけると嬉しいです。

展示会ではパラソラ目線の『大人のかわいい』や『毎日を楽しく』に共感してもらえる使い手さんたちに出会えることを今から楽しみにしています。日傘への熱い想いもぜひ聞かせてくださいね。それから昨年、旅で見つけた“日傘にしたら楽しいかも”と呟いていたイメージも、試作を始めたところなのでどうぞお楽しみに。

写真は3日前のぺんぺん草。ポカポカ陽気が懐かしい。

2018年3月21日

お着物から3本の日傘

冬の間ひっそりと作り続けていた季節外れの日傘作り。そろそろ春の気配を感じ始めたので今年も少しづつご紹介していきますね。

今日の日傘はお着物から。

お客様からの「2枚の着物、生地の組み合わせ方をどうしたらいいかしら。」というご相談から始まりました。こういう時もちろん自由にお好きなようにデザインしていただいていいんですけどね、たいがい「普通は同じ生地単品で仕上げるのが無難で使いやすいと思います」とお答えしています。

自由に作れるとなるとどうしても奇抜なものを考えがち。でも実際に使うことを思うと生地そのものが素敵なので、シンプルなものが一番重宝するんじゃないかしら。とご提案して2本の日傘をご注文いただきました。長傘と折りたたみ。渋くて大人っぽい素敵な日傘になりました。正絹のお着物から作る日傘は軽くてたたんだ時のまとまりもよく、仕上がりもとても綺麗です。

そして今回は残った生地も利用して3本目の日傘もご注文いただきました。ありがとうございます。定番の日傘をお持ちなら、3本目はもちろん遊んじゃいますよね。たくさん迷ってお好きな組み合わせを選んでいただきました。出来上がりは同じ生地を使ってもそれぞれ全然違った印象です。お客様曰く「3本一緒にさすことはないから。」と。たしかにどんなに素敵でも1本づつ。服や用途に合わせて使い分けていただいたらそれは相当なおしゃれ上級者さんですよね。そして案外私のご提案よりお客様の感性で仕上げた最後の一本が一番出番が多いのかもしれませんね。

2018年3月11日

お雛様

3月に入った途端、関東は春のような気温になりました。寒い寒いと思っていたのにいつのまにか、もうお雛様の時期なんですね。

今日の写真はお正月に京都へ行った折に、『この時期、工房に沢山のお雛様が展示されていて見学もできる』と聞き、大橋弌峰(おおはしいっぽう)さんの工房へお邪魔した時のものです。蛤のようにふっくらとしたお袖が着付けの特徴だそうです。1階では職人さんたちが弌峰さんを中心に皆さん並んで黙々と作業されています。その奥にはたくさんのお雛様。そして工房2階にはとっておきのお雛様方が鎮座されておりまして、それはそれは雅やか。

十二単の着付けも華やかで、そうでした、ここは西陣織の地だものね。古いお寺や神宮などを見てきたことも相まって京都で出会ったお雛様はより高貴で気品に満ちておられました。お衣裳も豪華で素敵です。この写真のお雛様のお引き摺りの部分は一枚一枚手描きなんですって。なんと贅沢なお着物なんでしょう。襟元の重ねも綺麗ですね。お話を聞くと職人さんの手業がそこかしこに盛り込まれているようです。

どれが一番素敵かなぁとそれぞれのお雛様を比べてあっちへこっちへ。立ち雛も珍しくてとても美しいお雛様でした。こうしてみるとお雛様、奥が深いですね。そして、工房ゆえに、お雛様のお顔(頭)と着物(胴)をカスタムメイドもできるんですって。ますます迷ってしまいそうですが選ぶのはとっても楽しそうですね。

かく言う我が実家のお雛様、もう何年も仕舞いっぱなしでごめんなさい。(反省)

 

2018年3月1日