秋だけど日傘

今日ご紹介するのは落ち着いた色合いの染めの日傘です。ご自分で染められた反物からご注文いただきました。染物教室がご縁で何度となく「これは日傘に向くかしら」とお問い合わせいただいていました。素材だったり染まり方だったり、せっかくのオーダーですから長く愛用できるものがいいですものね。沢山考えて、その分沢山楽しみにしてくれていました。

そして今年実現したうちの1本がこの露草の日傘。反物は約4メートルの途中を裁断を考えて染めるので難しそうです。裁断する私も絶対間違えてはいけないと何度も確認して作りました。そしてバッチリ繋がりました。色の変化は近くで見る以上に遠目ではとっても効果があると思います。きっと色が溶け合ってしっとりした感じに見えるんじゃないかしら。優しお花の柄が浮きたってとってもステキです。

ところでこうした大人の日傘、欲しいと思って探してもなかなか見つけられないですよね。おしゃれな人はいったいどこでお買い物しているのかしら?と思うステキ小物を上手に取り入れていますけど、この日傘も普通に探していてはまず見つけられないはずです。だからこそのオーダーなんですが、こうして自分で染めることはちょっと難しい。いや大分難しい。

そこで、おすすめなのがギャラリーやセレクトショップなど、作家物を探すこと。「ギャラリーは敷居が高くて」と思っても、思い切って扉を開けたら新たな出会いがあるかもしれません。今からアンテナ張っておくといいと思います。

もちろんパラソラのオーダーも頭の片隅に置いておいてくださいね。日傘は見つからなくても反物探しならもっと手軽。なかなか私一人では素敵な生地を見つけてくるのは難しいですし、デザインするのも時間がかかります。なのでパラソラでご用意できないものは、それぞれが探してくると言う、なんともお客様頼りなパラソラですが、参加型のちょっとめんどくさいこんなお店もあっていいですよね。きっとそんな手間のかかることをやってみたい人達もいると思うんです。わざわざ、生地を送って出来上がるまで何日も待つなんて。好きじゃなくちゃできませんもの。(*´꒳`*)パラソラも同じく、すぐに販売しないで1本づつ作って送るなんて。気の長い話です。

パラソラが作った日傘に欲しいものがなくて、好きなものがぴったり同じじゃなくても、何となく気になると思ってもらえたら日傘屋としては良いと思うんです。友達だって趣味が違っても一緒に出かけるし、話は弾む。協力して仕事をすれば一緒に喜べる。お客様との関係も一緒だと思うんですよね、だからお友達に頼むつもりで「nokoさん、昨日こんなの見つけちゃったのよ!日傘にどうかしら!」なんて声かけてもらえたらと思います。

2018年10月24日