月別アーカイブ: 2016年10月

断捨離とメンテナンス

爽やかなお天気になりましたね。散歩日和。お洗濯日和。
衣替えのついでにプチ断捨離が少し進んで今日はすっきり気分でいます。でも断捨離って口で言うほど簡単じゃないですよね。随分前から意気込んでますけど、ほんと少しづつしかすすみません。まずは洗面台から初めるといいと聞いて、洗面台、靴箱、食器棚と進んで、やっとタンスの中スッキリです。これから寒くなったら足りないものが出てきそうなぐらい捨てちゃいました。(°_°)もともと沢山は持っていないけど、家仕事なので必要数はきっとものすごく少なくても大丈夫なはずなんです。

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さて今日のお写真は北海道のお客様から送っていただきました。アンティーク風なレースの日傘と素敵な薪ストーブの意外な組み合わせ。でもこう見えて9月のお写真なんですよ。北海道、寒いんですね。今回は骨の取り替え修理のご依頼でした。パラソラの日傘ではないのでダメ元でということで骨を外して送ってくださいました。私としては、「ダメ元で」の一言はとても気持ちが楽になって助かります。直らないかもしれないけど、もしかしたら直るかも。大切な日傘だからこそなんとか直したい。

まず生地が届いて真っ先に思ったこと、「最も難しいタイプがおくられてきてしまった!」。そうなんです。なんと裏地がついていました。おまけにレースです。早速骨に張ってみたところ、パラソラの骨とサイズが合わない。大きい骨に張ってもまだゆるい。そして裏と表のバランスがうまく取れない。元の形がわからない。縫い詰めていいのかもっと上手い張り方があるのか、散々悩んで迷って頭を抱えて、やっとの思いで張りました。経験を積むってこういうことなんですね。何よりやってみないことにはできることって増えませんものね。お客様にも喜んでいただけたので、経験値1ポイント獲得です。出来上がってみると籐の手元にぴったりの素敵な日傘になりました。

今の季節、衣替えと一緒に日傘も是非メンテナンスしてくださいね。露崎が外れていたり、ボタンが取れかかっているものは小さなお針仕事でご自分でも直せます。次の出番には気持ち良く使えるようになりますし、お部屋の中で客観的に眺めると、日焼けで筋が付いていたり傷んでいることにも気がつくかもしれません。不調があって使わないものを置いておくのはただ場所をとっているだけです。処分するか、修理するか、作り直すか。ひと手間かけたらきっとお部屋の中もスッキリしてきます。

2016年10月20日

ナイトウカズミさんの日傘

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いよいよ涼しくから肌寒くへと季節は移ってきましたね。芸術の秋、週末の予定に美術館やギャラリーでのアートや作品展巡りにもいい季節ですね。

今日ご紹介の日傘はイラストレーターのナイトウカズミさんのデザインです。色々な表情のシロクマたちが愛嬌振りまく楽しい日傘ができ上がりました。今回は2本お作りして一本は長日傘、もう一本は折りたたみです。来週から始まる作品展でお披露目となりますので、パラソラからは一足早くチラ見せでご紹介です。この可愛らしさはクマちゃん好きの私の友人も目がないんじゃないかしら。

ナイトウカズミさんの表現する表情豊かなシロクマたち、特にフエルトのイラストレーション?っていうんですか、リンクでもHPをご紹介しますがイラストが紙から飛び出てきたような作品には思わずクスッとなってしまいます。カメラをぶら下げていたり、ギターを弾いていたり。小物もとっても可愛いんです。あの作品はチクチクとするあのフエルトワークですよね。一度やったことありますが大変大変。私は小さな枝豆一個作っただけですが(笑)プロが作るとあ〜んなに楽しい世界が出来上がるんですね。ぜひHPの方もご覧いただいて、世界観を感じていただけたらと思います。来週からの作品展もご紹介しておきます。

ナイトウカズミ作品展
2016.10.21金)〜25(火) 12:00〜18:00
Gallery Cafe Kirin
〒556-0002 大阪市浪速区恵美須東2-3-17
堺筋線 恵比寿駅徒歩5分 ローソン2F

詳細はナイトウカズミさんのHPでご確認ください。
http://pirimaru.com

2016年10月13日

北欧風の柄の日傘

img_9377夏の間毎日毎日作っていた日傘。オーダーをいただく際に、blog等でご紹介していいですか?とお聞きしています。そこでご了承いただいた日傘は、できれば皆さんの出来上がりをご紹介したいと思っているのですが、暑い日には心待ちにしてくれているかもしれないと思うと、できるだけ早くお届けしようと撮影できないまますぐに発送していました。ご好意いただいたのにお答えできなかった皆さまごめんなさい。でも小さな布端だけはしっかりご注文書に張ってお問い合わせの際には思い出せるようにしてありますからどうぞご安心くださいね。

さて今日の日傘も麻からお作りしています。薄いグレーが涼やかで綺麗ですね。北欧風と言っていいのかしら。今とっても人気がありますよね。私も北欧のデザイン大好きなんです。家のリビングは明るい白木の床にして北欧風のインテリアも似合うような内装にしてもらっているんです。でも最近下ばかり向いて縫い物していたせいか、ちょっと地味になってきたかもしれません。見直さないといけないですね。考えていたらもう少しスカッと暮らしたくなってきました。

この日傘の切り絵のような柄は優しくて心地いい気分にしてくれますね。特に最近こういうグレーがいいなぁと思っていたところなんです。グレーやグリーン、茶など自然と調和するこうした色合いは身に付けるものにも取り入れやすいので、日傘にもとてもいいですね。生成りの麻がベースなので、春先から秋まで使えると思います。あまり白っぽい色だと冬服には合わないので、お洋服に準じた素材で日傘も使ってもらえるといいと思います。

 

2016年10月7日

麻の日傘

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暑くなりましたね〜。と10月の書き出しだというのに堂々と日傘の紹介できる、ありがたい暑さです。確か昨年もまだ今頃まで日傘の出番があったように記憶しています。

今日ご紹介の日傘はシンプルな麻の生地からのオーダー品です。螺鈿のボタンがアクセントになっています。いいですね〜。こういう日傘案外探しても見つからないんです。市販のものはシンプルに見えても大概は縁にレースがついていたり、ロゴが刺繍されていて可愛い方向か、ブランド志向か、はたまた流行方向へデザインされていますよね。もちろん可愛いアクセントやデザインもいいんですが、シンプルなものは探してもなかなかないということなんです。無地だからこそ素材にこだわって手元の木やボタンの石や貝と組み合わせることを考えてみてもいいですよね。工夫する面白さがあって、オーダーならではの個性が出せると思います。こうした無地の生地ではコーディネートの仕上げに入れたい差し色や、ご自分に一番似合う色を日傘に仕立てておくとお出かけの際の強い味方にもなってくれそうです。お顔も明るく見えていいかもしれません。これからオーダーをお考えの方にも是非参考にしていただけたらと思います。

2016年10月6日

裁断するまでが一勝負

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すっかり秋になってしまったと思っていましたが、暑さ、戻って来ましたね。まだ紹介できていなかった日傘をご紹介する絶好の機会到来です。(笑)

今日の日傘は浴衣から。珍しい色合いの浴衣でとってもきれいです。2本のご注文は、手元を変えてお揃いだけどちょっと違う出来上がり。見えていない方の日傘には竹の露崎と手元をつけました。出来上がりを眺めながら、「う〜ん、どちらかどうぞ」と言われたらどっちにしようかなぁ。と、お決まりの「どっちがいいかなぁ妄想」で楽しみます。いつも迷って選べないんですけどね。

こうした大きめの柄の場合、出来上がってしまうともう少し配置を上にして下にして横にして、ああもできた、こうもできたと思うんですが、今まで何100本と作ってきてわかったことは、あっちを直せばこっちがまた動く。ということです。少しの調整で裁断したつもりでも最後に布がギリギリのこともありますから、そんなことになるよりは最初にじっくり考えたら、そのあとはもう出来上がりを天に任せるつもりで裁断していきます。そして縫い合わせる前に再び並びを考えてバランスよく組み合わせます。それでも出来上がると、縫い代がつままれるので思っていた通りには出来上がらず、印象がガラリと変わります。

たとえば左の日傘お花の茎の裁断位置、迷いました。逆さの茎が入らない方がいいのかなぁと。でも出来上がると水に映ったようみえていい感じです。右の日傘では上の青いお花と隣の黄色いお花ぴったり繋がりました。なので対象側には大きなお花を1つどんと配置しています。うまく繋がらない時は黄色のリズムや青の流れなど、一本一本の中で見せ場を考えますが、半分は他力本願。案外出来上がると思いはよそに、可愛い日傘が出来上がっています。こちらの日傘の1本はお母様へのプレゼントになったそうです。10月とはいえ今日は真夏のように暑いですから、使ってくださってるかもしれませんね。

 

2016年10月4日