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オーダーメイドの可愛い日傘

久しぶりにお客様からのオーダー品のご紹介です。

可愛いですね〜。リピーターのお客様からのご注文です。日傘好きな方はバッグや服を新調するように日傘も新調して、おしゃれを楽しんでいらっしゃるんですね。靴と同じように数本の日傘を使って時々休ませてあげるのもいいかもしれませんね。気分転換にも選べる楽しさってありますもんね。

デザイン的には、こんなふうに2種類の生地を組み合わせて作るのもオリジナル感が高まります。柄の組み合わせ、選び方もとても素敵です。もしパラソラで手元を選んだらきっと甘めの色に引っ張られて竹輪の手元を付けて、全部可愛らしい日傘に仕立てしまいそうだけど、写真からも伝わるかしら、竹長の手元を選んだことでスマートな感じが際立ってフレッシュで若々しい美人さんな日傘になりました。こういうチョイスいいですね〜。

ボタンはお任せいただいていたので、くるみボタンと迷って竹を選びました。結果的に大人味が増した仕上がりになりました。お客様からは「予想を超えてできてきました〜」と仕上がりをとっても喜んでいただいて、私も「予想を超えて出来あがりました〜。」と2人でニッコリ。お会いできたわけじゃないけど多分ね。(笑)

自粛解除とともに出来上がったので、きっと今ごろはお出かけ時に活躍してくれてるのかなと思っています。可愛くて明るい日傘が、気分も前向きに明るくしてくれそうです。

日傘の張り替え失敗!?

こんにちは。今日は日傘の張り替えのお話しします。

パラソラのblogはどんなキーワードで検索されたのか、アクセス解析ができるんですが、多くは修理や、張り替え、オーダーなど日傘作りで検索されることが多いみたいですね。そんな中『張り替え失敗』と言うキーワードを見つけました。

どなたか存じませんが、失敗しちゃったんでしょうねきっと。解決してますか?大丈夫かなぁ。どんなふうに失敗したのかわかりませんが、まだ解決してなかったらどうぞ参考にしてください。張り替え失敗で考えられること、いくつか挙げてみます。

1、生地が小さくて骨に合わなかった
2、生地がぶかぶかしている
3、頭のところがプクッと飛び出している
4、傘が真っ直ぐ平らで唐傘のようになっている
5、傘が骨っぽくくぼんでいる

ざっとこんなところでしょうか。1は傘にならないですが他はなんとか差すことはできそうです。

パラソラでも時々あります。お客様からお預かりした生地でこうなると仕上げに15分〜2時間ぐらい余分に時間がかかってしまいます。しかしこのどれも、型が傘骨にあっていないために起こる現象です。

まず最初の原因1つ目、『張り替える前の日傘と素材を変更した場合』
1〜5、どれも起こります。解決策は同じ素材で張り直せば大丈夫。綿を麻に変更したり、着物生地に変更してしまうと不具合が起こりやすくなるのでご注意くださいね。

職人さんは生地の特徴を考慮して型を起こしています。例えば麻は特に目の粗さや伸び具合で違いが出るので、4の状態になりやすいです。どこをどのぐらい詰めるかは残念ながら一言ではお伝えできませんが、素材を変えるのはそれだけ難しいので、パラソラでも縫い直しを考慮して8本骨を使っています。16本骨でぜ〜んぶ張ってから16本解いて微調整とか気が遠くなりますもん。

原因2つ目、『縫い方が甘い場合』
1ミリ小さく縫うと全体で8ミリ小さくなって、きつくなります。2ミリ違ったら完全にアウトですよね。骨に張れません。逆も然り、ゆるゆるになります。ただし洋服と違って一箇所で詰めると傘が歪むので、大変だけど全部解いて直してくださいね。

普段お仕で洋服を縫っている方でもぶかぶかを詰めると頭が飛び出してしまったり、張ってからの修正は難しいかもしれません。型に緩みがないので洋服とは型紙の考え方が少し違います。着物のような織物では型通りに裁断してもきつくなる生地があったり、引っ張って張る傘ならではの落とし穴が時々ありますので大切な生地を裁断する時は特にご注意ください。

予断ですがきつい生地を無理矢理張って開こうとすると、どうなると思います?

無理に張った生地は傘骨に強く負担がかかります。差す時も硬くて開きにくくなり力任せに開こうとするとロケットみたいに傘が飛んでいくことがあるんです。ちょうど矢を放つみたいな感じ。これは大変危険なのできつい傘をさす時は周りに人がいないことを十分確認してくださいね。ワタシも2度ほど怖い思いをしました。

アドバイスとしては、素材を見直してみましょう。そして型紙に忠実に裁断しましょう。縫い代にも注意です。

今日は張り替えで起こる『失敗しそうなこと』思いつくだけ考えてみました。修正のお役に立てたら幸いです。

パラソラでは修正だけのお仕事は基本お受けしていません。なぜなら骨に合った型もありませんし、裁断からやり直すことも多いので通常のオーダーより割高になってしまうためです。それでもどうしても困ってる時はどうぞご相談くださいね。

それではまた✨

パラソラ的日傘の選び方

こんにちは。今日もいいお天気ですね。

昨日の続き、お客様からいただいた質問にお応えしていきたいと思います。
「熱中症対策でお医者様から日傘を差すように言われたのですが、ネットで日傘を検索すると情報がたくさんあり過ぎて何を買っていいのかわからなくなってしまいました。みなさんどんな基準で選んでいるんでしょうか。」

サイトを検索すると色々書いてあるので迷いますよね。

例えば、
紫外線対策にはUVカット生地を。色は白より黒を。
暑さ対策なら黒より白を! あら逆になった。
外が白で中が黒なら最高! ん〜、なるほどそう言うことになりますね。

でもそんな日傘探すのた〜いへん。
このページにたどり着いた方なら、この辺のことはワタシよりもきっと詳しいはずなので、パラソラからは違った視点からご紹介してみようと思います。

まず、選ぶ基準は皆さんそれぞれで良いと思います。紫外線が気になる人、持ち歩くのがおっくうなひと、お洒落で人と違ったものを持ちたい人。一目惚れで選ぶのももちろんアリです。

紫外線に関しては、専門家ではないのでどこまでカットできるのか、科学的に根拠があるのかないのか、正直わかりませんが、言えることは反射光に関しては日傘では避けられません。もし紫外線を徹底的に排除したければ外に出ない。そして曇りの日も日傘をちゃんと使うこと。気象庁のホームページでも日焼け止めや長袖を着用してガードすることを推奨しています。

なので、日傘は補助的に使ってもらって、涼を感じてもらえるといいかなと思っています。因みに紫外線は目からも入るのでサングラスが効果的だそうですよ。

では具体的に、どんな日傘がお勧めかと言うと、
ワタシなら軽くて見た目にも涼しい日傘を選びます。触り心地がさらりとして、夏服とコーデしやすいもの。紫外線を重視しすぎて日傘だけ冬みたいになるのはいただけない。暑さ対策を第一に、日陰を持ち歩くつもりで選びます。

だから重いものもNG。暑い日に重い日傘きついですよね。考えただけでも手が汗ばんで来ちゃいます。反対に軽くても華奢で風で飛ばされそうな日傘や、細過ぎるハンドルも選びません。手首の負担が全然違うんです。風に煽られたことある方なら想像つきますよね。ギュッと握れるの大事です。

沢山日傘を作っていて、「自分でも差したいな」と思うのは決まって触り心地のいい素材。同じ素材でもぼってり重いものとさらりと涼しい触り心地で随分違うんですよ。暑い日には糊のパリッと効いた浴衣や洗いたてのアロハシャツ、気持ちいいですよね。風がすぅっと通り抜ける素材が好きです。涼しい日傘は自然と出番も増えてきます。

通勤に使われる場合はまた基準が違いますよね。コンパクトで軽いもの、晴雨兼用もいいかもしれません。TPOに合わせて何本かあると便利だと思います。

また熱中症対策には男性にもお勧めです。外回り、少なくなっているかもしれませんが一度日傘を使うと涼しさにきっとびっくりします。折りたたみをカバンに入れておくと重宝します。

「究極の1本を見つけたい!」「日傘選びに失敗したくない!」って思うあまり慎重になってしまうのかもしれませんが、日傘は消耗品、ファッションと一緒です。どんなに素敵でも日焼けもするしUV加工も落ちてきます。お店屋さんはいいものお勧めする時セールストークで言いますけどね。「一生ものですよ。」って。😚確かに何十年も同じ日傘を使ってますけど、それにはお手入れのしやすさも大事です。

ぜひ参考に素敵な日傘を見つけてくださいね。

今日の日傘は外側は白ベース、内側はブルーベースの薄い生地を2枚張っていて柄が透けて重層的に見えるようにデザインしました。外が白で中が黒い傘も、この張り方で時々作っています。

それではまた!

ソーシャルディスタンスに日傘を

みなさんいかがお過ごしですか?
家に閉じこもってばかりいたら、いつの間にか緑が綺麗な季節になりました。自然はこんな時でもいつも通り、四季はちゃんと巡ってきますね。日傘の恋しい季節になりました。

今年は日傘の展示会も “先の見えない先送り”、外出自粛で日傘の出番もめっきり少なくなりそうで、夏が勝負の日傘屋、どうしたものかしらと思っていたんですが、友達からこんな話を聞きました。

「ソーシャルディスタンスの観点からも日傘が役立だつらしいよ。」

確かに!少なくとも日傘をさしていると1mぐらいは離れないといけません。今まで「人混みの日傘は迷惑」と嫌う方がいらっしゃったのも当然です。密度の高いところでは確かに迷惑。通勤時、日傘をさしたくても肩身の狭い思いだった方も多いと思います。

ところが逆を返せば、人混みを避けるために一役買ってくれるということです。二人でさしていたら自然に距離を保つことができます。やむを得ない外出時も日傘をさしていれば、途中で親しい人に出会ってもちょっと安心。スマートに人との距離をとれるのでそれだけでもストレス軽減されますね。なるほどぉ。

いままで日傘をさしたことがなかった方も、「今年は日傘差してみようか」と思ってもらっているかもしれませんね。すっかり手が止まっていた日傘活動、(活動じゃなく仕事です)やっとやる気が出てきました。

と、そんな折り、お客様からこんなご質問をいただきました。
「熱中症対策でお医者様から日傘を差すように言われたのですが、ネットで日傘を検索すると情報がたくさんあり過ぎて何を買っていいのかわからなくなってしまいました。みなさんどんな基準で選んでいるんでしょうか。」

悩みますよね。紫外線のこと、暑さのことなどなど。ネットを見れば情報の嵐。明日はそんな日傘選びのアドバイスをご紹介したいと思います。

それではまた!

パラソラ日傘展2020

Processed with MOLDIV

DMが出来あがりました。
週末の外出自粛要請の出ているこんな時期なので、なかなか皆さまお越しくださいとも言いにくいのですが、今年は 4/15から予定しています。まだ少し先なので収束に向かってくれているといいのですが。通常どおり今お知らせはしていますが、状況は変わってくると思います。
どうぞこちらのblog、またはショップトップページでご確認のうえ、予定していただけたらうれしいです。 《3/29 開催延期になりました。》

それにしても自粛自粛の毎日で、あれもこれも楽しみにしていた予定が中止になりストレス溜まりっぱなしですよね。皆さんいかがですか?

インドア派なので、こもりきりは慣れっこで、染め物したり傘作ったり、毎日あまり変わらない生活をしていますけど、こうなってみると、たまのお出かけはリフレッシュの大事な時間だったんだとわかりますね。行っちゃ駄目と言われるとますます行きたくなるから困りものです。先日もやっととれた宝塚のチケットが公演中止で、どれだけガッカリしたことか。😭

気晴らしにお買い物に来てもらえたら良いんですが、世界の大事、おとなしく成り行きを見守りたいと思います。
ネットショップからオーダーメイドの日傘は今夏にまだまだ間に合います。こんな時こそ楽しいこと考えて、前向きに乗り切りましょうね。

 

無料公開してくれている型紙でマスク作ってみました。手作りマスク、面倒がっていたけれど、始めたら簡単。手縫いでチクチクでもすぐ出来そうですよ。コツは『縫う順番』と『ゴム紐を通す幅』だけ注意すれば、アイロンがけは気にせず『手アイロン』でも大丈夫。初めてでもミシンを使って15分ぐらいで出来ました。表は日傘の残り生地リネン、内側はガーゼを二枚重ね。効果の程はわからないけど、手で顔を触らない効果は期待できそうです。

手作りマスク型紙

それではまた✨

ずっと見ていたいもの

お久しぶりのblogとなりました。夏の終わりとともに、parasolaのこともすっかり忘れていることと思いますが💦、blogも放っておくとGoogle先生に見放されてしまうそうなので、またボチボチと更新していきますね。

昨年ギャラリーをお休みしていた間、オーダー品を作っていました。やっぱりね、そんな日が続くと自分の日傘も作りたくなります。今までいろいろな方法を試してみたけれどなかなか続けられるものに出会えなくて失敗続き。(打ち込めるかという意味でね)。職人でもなく、作家でもなく、傘屋でもなく。微妙な立ち位置。だからすぐに方向を見失います。💦💦

ただわかっているのはただ一つ。美しいものが大好き。それを仕事にしたい。
美しいものに出会う瞬間の「わっ!きれい✨」「わっ!素敵💕」これを仕事にできたら嬉しいですよね。そもそも、自分で撮った写真とか作ったものが好きでずっと見ていたい。って思うタイプ。そう、イタイタイプね。(笑)でも好きなものってずっと見ていたいと思いませんか?

宝塚が好きなのもの「華やか〜✨ずっと見ていたい」美術館が好きなのも「面白〜い✨ずっと見ていたい」。皆さんそうだと思うのだけど、私はその続きにもう一つ「なんでだろ?」って思っちゃう悪いクセもあります💦、美しい〜と思ってる後ろで冷静に、「人より手首が柔らかいのかしら?」とか「カーブの角度が好きなのかしら?」と。何か共通なときめきポイントがあるように思ってずーっと眺めちゃうんです。😅

日傘のときめきポイントで言えば色。光を通した色はずっと見ていたいと思えます。これは美術館の絵画にも負けない魅力で洗濯物を干した時の気持ちいい色合いと言ったらわかってもらえます?。陽を浴びて風や空気と混じり合った時の色が最も魅力的に見えるんじゃないかなと。☺️そんな感覚を共感してもらえる日傘、作れたらいいなと思っています。

もちろん、色だけじゃなくてお花の柄やボタンの形といったモチーフやデザインに興味のある人もいるでしょ、そこはオーダーで作れるので、好みはみんなそれぞれ、本当に好きなもの使えるようになったら楽しいですよね〜。自分のときめきを表現しながら、誰かのときめきのお手伝いもする。今年もそこは変わらず続けていきます。

ということで、今日はこれからのお買い物にも役立ちそうな映画をご紹介。少々強引ですが💦

骨董の世界を舞台に騙し騙されの面白い世界。贋作話はもともと好きなんですが、見てる側もいちいちそう来たかと心地よくだまされる面白さ。古美術の裏側も垣間見れて楽しい作品でした。ブランドや流行に振り回されがちな人も、もしかしたら価値観が変わるかも知れません。1/31新作も始まります。楽しみ楽しみ。

嘘八百 京町ロワイヤル

 

嘘八百

夏休みの日傘

暑い日にはやっぱり爽やかなのが一番!ということでミントカラーの日傘のご紹介です。

今日の日傘、実は昨年オーダーいただいた日傘なんですが、今日の気分にピッタリだったのでご紹介しました。ミントカラーを使った大胆なデザインは、パキッとして暑い日には清涼感抜群です。そして太陽の光をいっぱい浴びていても日傘の中は柔らかな青い光に包まれて、爽やか涼やか。

もう夏休みの人も、もうすぐ夏休みの人も、お出かけ先で、いつもの日傘じゃちょっと物足りないと思ったら、こうした綺麗な色の日傘、おすすめです。南国の青い空の下でも緑に囲まれた高原でも、インスタ映え💕間違いなしです。一度使ってもらうとわかるんですが、日傘って結構大きいので素敵な日傘をさしていると気分がすごく上がるんです。『おしゃれなワ・タ・シ』な感じ?(笑)ぜひお試しを。

夏休み、旅先でステキな生地に出会ったら、日傘用にもぜひ一枚。「生地は買いたいけど使い道ないし〜」なんて今まで諦めていた方も、今年はオリジナルの日傘の生地を探してみてはいかがでしょう。デザイナー目線で歩くときっといつもと違った旅を楽しめると思います。小耳に挟んだところでは「旅先でこれも日傘に、あれも日傘に…」と日傘病にかかることもあるそうなので、くれぐれもお気をつけくださいませ😚

 

パラソラは8/10〜18 夏休みいただきます。

日傘とお揃い

まだ5月⁉︎ 暑くなってきましたね。

ご注文のお品、コツコツ進めていますがちょっと遅れ気味。7月になってしまったかと勘違いするほどのお天気の良さが、季節の感覚を狂わせて、「遅れてる〜💦」「早くお届けしないと〜💦lと余計に焦ってます。やっと一山超えたので、この後はサクサク進みます!どうぞご安心くださいね、

さて今日はお客様から届いたお写真ご紹介します。

オーダーメイドで作った日傘とお揃いで作られたそうです。いいですね〜涼しげで。かわいい❣️。たっぷり入りそうなので、お出かけの時にショールやスカーフを入れておけそうなのがいいです。寒がりだから冷房対策は真っ先に考えちゃう。時にはお出かけ先で美味しそうな、でも “かさばるおせんべい” 買っちゃっても、「なんでもございませんことよ、ほほほ。」な〜んて涼しい顔でいられるところも大人コーディネートの大事なポイント。(笑)お揃いのバッグは大活躍してくれそうですね。

パラソラからお届けした日傘、いつもどんなふうに使ってくれるのかなぁと想像しているので、日傘ライフを楽しんでもらえてるのはとっても嬉しいです。ステキなお写真ありがとうございました。

写真はご了承を得て、パラソラで少し加工させていただきました。カメラプラスというアプリを使って、トリミング。フレームをつけてインスタント写真風に仕上げました。

染物の日傘

先月の染めの小道でご相談いただいた日傘が出来上がりました。
大きな柄を二つ、小さな柄を二つ、長〜い反物をご自分で染められた反物からお作りしました。柄と無地を交互に配置しています。

染物ならではの素敵な色合い、大人の日傘にふさわしい落ち着いた仕上がりです。

こちらの日傘、スッとここに居りますが実はいくつもの行程を経て出来上がっています。せっかくなので今日は手仕事の尊さを少しだけご紹介しますね。

まず染める前にデザインを考えます。そして下絵を描き、糊を置いて色を挿していきます。と言っても紙に色を塗るようには行きません。Tシャツに絵を描いたり名前を描いたことがある方はわかると思うんですが、布に色を挿していくのはとても難しいんです。布の上は筆で描いても滑らないので、色のお水を一筆一筆染み込ませて染めていく感じです。

そして色を挿し終えると今度はその色を置いた所にロウでマスクをして背景になる全体を染め上げます。ロウを塗るのもロウが冷めるとすぐに固まってしまうので温めながら素早く丁寧にはみ出ないように筆を扱うのが難しいところです。一つ一つ慎重に積み上げていく友禅の技法、染物教室に通い始めてその価値がよくわかるようになりました。

そしてまだまだ続きます。最後に全体が染め上がった反物を高温で蒸しあげて、なんども洗ってから色止め。洗う作業も重労働。長い反物をたぐってたぐって糊を落とす作業を繰り返します。こうしてやっと染め上がった作品です。

お着物や帯になる道のりと同じように辿って出来た大切な作品をパラソラに託していただいています。もうそれはそれは責任重大。最初にハサミを入れるまで何度も確認して、それでもドキドキ。パラソラではハサミではなくて実際には包丁で直裁断します。だからなおのことドキドキ。包丁を研いでピッカピカにしてから作り始めました。

仕上がりはほんとに素敵。涼しいお顔で「日傘でございます。」と何事もなかったように凜としておられます。ご希望の木の露崎をつけて「思い通りの日傘に仕上がった」と喜んでいただきました。よかった💕私も一安心。そろそろ暖かくなってお出かけが待ち遠しい日傘になりました。

白いパラソル

ちょっと前の写真です。『シンプルな日傘を』とオーダーをいただきました。

たまたま同じ時期に、別々のお客様からご相談がありました。無地の生地は探してもなかなか表情のあるものが見つからないとのこと。確かにシンプルなものほど探すのは難しいかもしれません。いつも手持ちがあるわけではないけれど、丁度パラソラでこれから染めようと思って用意していた生地があったのでご提案して作ることになりました。意図してお勧めしたわけではないけれど、どちらも白無地を別の地柄で選ばれました。

さてさて、そんな時はいつもながら勝手にね、空想しちゃいますよ私。
「きっと何かの事情で離れて暮らす双子の姉妹に違いない。」と。(笑)
今までお互いの存在も知らずに遠く離れて生活して来て、運命のいたずらで同時に同じ注文が入ったのかもしれない。」な〜んてね。漫画のような空想が広がります。
もちろんお住まいも遠いですし、お客様の年齢も背景も私にはわかりませんが、奇遇ですよね。今までこう言う注文滅多にないですし。しかも私の元に生地もあったなんて。偶然が重なりました。

そんな双子ちゃんの日傘です。子犬の赤ちゃんのような一緒に産まれた仲良しな感じが写真にも出ていませんか?気のせいですか?(笑)

そして出来上がりはアイロンで仕上げます。不思議でしょ。傘もアイロンかけるんです。昔はスチームで仕上げていたようですが今は普通のアイロンを使います。

こうして骨になじませて綺麗な形を出します。作る前にアイロンかけすることもありますが、この仕上げのアイロンとは全く意味合いが違います。平たい生地を立体的に仕上げるため、服では襟や袖付けの際にアイロンするようなイメージでしょうか。アイロンで微調整もしています。とはいえ、1点モノが多いパラソラでは伸びてしまうリスクを避けるためにアイロンしないことも多いですが、それでも最後、折り目のない日傘に綺麗に最初の折り目をつけるのも大事な仕事。パリッと仕上げてお届けしています。

書の日傘

また夏をぶり返したような暑さになりましたね。でも風が爽やかでやっぱり秋の気配感じますね。
日傘作りをしている埼玉の仕事場でも今日は虫の音がセミからコオロギに変わりました。

今日ご紹介するのは書の作品から仕立てた日傘です。
生地の使い方、面白いですね。こうして色々な生地を組み合わせるのはとても新鮮です。
案外難しいと思うんですこういう組み合わせ。センスが良くないと賑やかな傘になってしまいがちでお子さんの雨傘っぽくなってしまうんです。その点素材の良さと色の美しさでとても上品な仕上がりになりました。

そして、何と言ってもデザインの中心は『書』の部分です。
すご〜く考えちゃいました。お任せいただいたのでいわゆる緊張とはちょっと違う緊張感。
黒い生地の中央に筆文字とドリッピングの入った素敵な作品をお預かりしました。でも三角のコマの中にどうにも収まらない。そうなんです、そこで、どうトリミングするかがとっても重要なんです。上の方にいい感じのしぶきがありまして、そこを使いたい。でも文字も読めるところまでキープしたい。

最初文字の下の方に空間をとって底辺を裁断していたんです。でもそうすると草冠が切れてしまって草冠に見えないかもしれない。文字のどこをどこまで隠して文字として認識できるのか。とってもビビリなもので、あと1センチ上にしよう、もう1センチ上でも大丈夫。と下の方少しづつ裁断して行ってこの構図になりました。少しはみ出すぐらいがダイナミックで素敵だと思うんです。

こういうトリミングをする時にいつも思い出すのが意外にも日本の絵巻。『信貴山縁起絵巻』という絵巻物がありまして、細長い絵巻の中で右から左へとお話が進むんですが、絵がその幅に収まらず上へ下へとはみ出しながら展開して行くんです。でもそれがとっても躍動的で、絵巻物なのにアニメーションのような大きな場面を想像できる。気になる方は検索して見てくださいね。この文字にもそんな風に傘の中に収まらず自然の中へ飛び出して行って欲しいなと思いながら作りました。

お客様もとても喜んでくださってもう一筆加えたくなったとのことです。仕上げはどんな日傘になったんでしょうね。想像するのもまた楽しみです。

水玉の日傘

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神楽坂temameのある路地は、こんな感じで苔や草が生えていて、雨のあとはいい感じです。大きな椅子に包まれて、水玉の日傘はおとぎ話にでも出てきそう。この日傘、今年は色ちがいで赤と青、周りにラインがあるものとないものの、4種類あります。
セミオーダー的に、柄を選んで色を選んで、持ち手も選べます。

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6/30(火)〜7/11(土)
伊藤ノブコの「ひがさ展」
神楽坂 てまめ
新宿区袋町2番地 鈴木ビル1-C
11:00〜18:00 日曜定休