投稿者「noko」のアーカイブ

ワサビ・エリシと日傘とビーズ

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昨日のワサビ・エリシさんの様子です。ワンちゃんとのお散歩やパン屋さんへ向かうご近所さんも、ショーウィンドウの日傘を見つけて「あら素敵!」と立ち寄ってくださいました。「近所なのに初めて来たわ。」と初めていらっしゃるお客様もいらして「お友達にも宣伝するわね。」とも。日傘、気に入っていただけたようです。

さて、1Fのお店は、正面に裏庭の見える大きな窓、天井も高くて開放感があり実際よりも広く見えます。お店の奥には階段があって、ここからは靴を脱いで2階へ。2階はまた大きな窓からたっぷり日差しの入る明るい室内に洋服などが並んでいます。そして3Fもありますよ。うっかり3階へは行きそびれましたが、昨日は西田碧先生のビーズ教室で大盛況のようでした。

西田先生、お教室終了後に1人残って何か作業されていると思ったら、こんなのを作って見せてくださいました。IMG_2358

パラソラの小さな日傘にビーズの縁飾り。そして赤いベリーのタッセルまで付いています。可愛い💕。柄の中の小さなベリーから着想を得たんですって。傘を作ったときここに小さなタッセルつけたかったんですが、こんなこと1ミリも思い付きませんでしたよ。素晴らしい✨✨✨こうしてオリジナルに仕上げてもらうと想像を超えてすごく楽しいですね。西田先生のお教室ではこんな縁飾りを教えてもらえるそうです。ご近所にこんなところがあったらいいですね〜。毎日物作りに来たくなってしまいそう。都内とは思えないほど緑の溢れる明るくて気持ちのいいワサビ・エリシの空間です。

Midori Nishida ビーズの縁飾り研究会

そして日傘展は5/15まで。曜日によってオープン時間が変わりますのでどうぞお出かけ前にご確認くださいね。木曜日は19時まで開いています。

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蛙張りの日傘

IMG_8545今年も蛙張りの日傘、作っています。こちらは麻と、サマーコットンの組み合わせ。この傘、どこかで見たことがあると思ったら、自分の日傘にそっくり。柄は全然違うんですが、この筆タッチ。ゆるい丸同様に、私の大好きモチーフでした。

今日から始まったパラソラ展、ワサビ・エリシさんのお店に並べてみると、今年の傾向はちょっと大人しめ。オレンジや黄色と言った原色少なめなので、全体感の華やかさには少々欠けますが、この写真のような大人っぽくて使いやすいものが多いのかな。とも思います。ビビビッと運命的に出会う元気な日傘も良いけれど、一本づつ見ているうちに好きになる日傘に出会えるかもということで、どうぞごゆっくり好きを見つけてくださいね。肌寒くどんよりとしたお天気でしたが初日にご来店いただいた皆さまありがとうございました。

そしてお客様とも少しお話ししましたが、今日みたいな日こそ紫外線対策大事なんです。どうぞお出かけの際はお気をつけくださいね。

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明日から日傘展始まります!

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いよいよ明日からワサビ・エリシさんで日傘展始まります。下北沢のお隣、新代田駅を降りたら線路沿いを少し進んだすぐのところです。羽根木の森と呼ばれる静かな住宅街の中にある針仕事の専門店。もちろんお買い物していただけます。約30本全部手作りで違うものご用意しました。

写真の青い日傘はバリのイカットから、これは古くからの友人のお店、アジアンアクセンツの生地です。インドネシアやバリへ毎年買い付けに行くアジアンアクセンツにはいつも素敵な生地が並んでいて、訪ねるたびに日傘にいい生地やボタンはないかと相談に乗ってもらっています。もう一本は京都 手捺染。散歩で見かけた可愛い木ノ実、こんなデザインしたいと思っていた生地を見つけて「まさにこんなのが欲しかった」と日傘に仕立てました。この小さな丸がいっぱいのデザインは誰がみても可愛いと思うカタチですよね。私はゆるい丸にとにかく弱い。小さい花や葉っぱ、木の実が大好きなんです。散歩へ出かけても名前は知らなくても一歩歩いては立ち止まり、かわいいなぁと眺めて、また歩くみたいな暮らしぶりなのでこのデザインにはとってもときめきました。しっかりした厚手の生地です。

お出かけ前にワサビ・エリシさんのサイトも是非チェックしてみてくださいね。心くすぐられる針仕事のあれこれを楽しめると思います。
ワサビ・エリシ

アジアの雑貨や生地が好きな方にはこちらのFBも眺めているだけでも楽しいですよ。
アジアンアクセンツ

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今年も世田谷でお披露目

今年はギャラリーを予定していないので、なかなかみなさんにお会いできませんが、月末からは去年とちょっと場所を変えて今年の日傘、お披露目です。と言ってもいつものワサビ・エリシさん。世田谷新代田です。ただひとつ変わったのはお隣へお引越し。駅から10秒ほど近くなりました。

お店にも「今年は日傘はいつから?」とお客様も楽しみにしてくださっていらっしゃるそうで、お待たせしました。4/26日(水)からです。お買い物を楽しんでもらえたらと、今年も色々作りました。蛙張りも何点かご用意しました。それとクラッシックな形の小さい傘。この写真の持ち手が長いタイプは、ネットでたまたま見つけた記事に「傘屋さんこういうの作ってくれないかなぁ」と呟かれていたので、傘屋さんを代表して作ってみました。(笑) 今の所これ一本ですが、お着物に似合うものから可愛らしいのまで、是非実物をご覧くださいね。

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天気予報で大風が吹くと言っていた日に1人で写真撮影したので、せっかくの日傘も広げずに撮影です。その代わりいっぱい並べてみました。左の2本はパラソラ定番ですが、ワサビ・エリシさんへ持っていく分の他はまだ出来上がっていないのでショップでの販売はまだちょっと先になりそうです。

この時期にショップ用がまだ出来上がってないって(^^;)どんだけのんびりしてるんだか。でもそこがパラソラスタイルですから、のんびりリラックスしたい人向きの日傘屋だと思ってのんびりお付き合いくださいね。先日ご紹介したサボテンの日傘とか、お日様に当たるとめっちゃ可愛いんです。自画自賛(笑)ですけど、色違いの出来上がりを見ながら「みてみて〜!」な気持ちがいっぱいで私と好みの似てる人がいてくれるといいなと思っています。色違いで2本持っていきますから是非ご覧くださいね。会期は5/15(月)までです。どうぞお時間あるときにゆっくりお立ち寄りください。

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模様が繋がって

暑くなってきましたね。街ではそろそろ日傘も見かけるようになりました。今年はありがたいことに、宣伝していないのにたくさんオーダーいただいています。やっと検索でも見つけてもらえるようになってきたのかな。仕上がりまでお待たせしてますが、順番に進んでいますので、もう少しお待ちくださいませ。

さて久しぶりにオーダーの日傘のご紹介。
時々お客様から「blog を見ていると、みなさんの日傘がどれも素敵でどんなのを作ってもらおうかとすごく迷っちゃいます。」なんてメッセージも届くんですが、自由度が高いので、きっと写真を見てあんなこともできる、こんなこともできるなんて想像が膨らんでしまうのかもしれませんね。更新を楽しみにしてくださっているようなので、なるべく頑張ってご紹介していきますね。

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今日の日傘は手ぬぐいからお作りしました。4枚使用しています。
外へ外へと広がるのびのび気持ちのいい日傘ができました。こういう放射状に広がるような柄は元気になっていいですよね。よく見ると可愛いお花の柄なんです。傘になる前はよく見なくてもお花の柄なんですけど、三角にして繋いで上から見ると思ってもいない形が現れてきて、雲のようなフワフワっ、のびのびっとした形が目に飛び込むように変化しました。草木がどんどん伸びて行く今の季節にもぴったりな日傘です。今年はもう使えますものね、お出かけ楽しんでもらえてたら嬉しいです。

ペタコさんの日傘

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今年もイラストレーターのペタコさんの日傘をお作りしています。
「ひゃあ〜可愛い💕💕💕」と届いた刺繍を見て小躍りしてしまいました。

色鮮やかな新之助上布に小さな刺繍。めちゃめちゃ乙女ゴコロをくすぐります。写真ではちょっと見づらいですが、桜のストレートな手元に象嵌もしてあります。それが露のようにキラッと光ってとてもきれい。そのキラッが持ち歩く時ボタンと並べて正面にするのがいいか、差している時に正面に見えてキラッがいいのか迷って正面にキラッ✨につけました。この日傘を差して歩いていたらきっと女っぷりも上がりますね。お顔の色も品良くきれいに見えそう。

ペタコさんのデザインは、お着物好きの方なら富士商会さんとして刺繍の半襟や小物などを目にすることも多いのではないかと思います。いつもお着物をおしゃれにお召しでセンスの良さは会うたびに思わず「素敵!」っと呟いてしまうほど。先日も本屋さんで雑誌『七緒』を立ち読みしていたら、ペラペラっとめくったところに大きなペタコさん!思わずびっくりして買ってきてしまいました。

そんなペタコさんデザインの日傘はこちらでご注文いただけます。刺繍もオーダーで柄をお選びいただけるんじゃないかしら。

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日々をまとう

このblog でも何度かご紹介している一柳綾乃さんから、素敵なDMが届きました。(京都)写真の日傘は昨年パラソラでお作りしたものです。作りながら何度も眺めていましたが、差されている日傘をこんな風に見る機会はなかなかないので、イメージが膨らみますね。空に溶けだしそうでとっても素敵。以前ご紹介した記事のリンクを貼っておきますのでどうぞ合わせてご覧ください。

一柳綾乃さんの日傘 記事を読む
日傘という額縁 記事を読む

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職人仕事

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トントントンと微調整。寒竹の露崎は自然素材なため、大きさや太さが不揃いです。そこでこうして手元をつける前に微調整しています。こういう作業をするかしないかが出来上がりの見栄えにも影響してきます。

傘作りに木槌、意外な組み合わせですが結構木槌の出番はあるんですよ。時々しか使わない使い方もあるんですが、そうした技はなかなか教えてもらえるものでもなくて、そんな場面に出くわした時に初めて、思い出したように使い方を教えてもらえるんです。もちろん、自分で工夫して使えるようになればいいんですけどね。そんな工夫の引き出しが多いほどベテランの職人さんと呼べるのかもしれません。

そして、そんなベテランの職人さんだったら出来たかもしれない、私には出来なかったお仕事。傘の形には仕上げました。そこは意地でもなんとか。ただ仕上がりが納得いかなかったので残念無念。

IMG_1415この生地すごいでしょ、二枚の生地の間に糸が挟まっています。モアレが面白い表情を出しています。こんな布が織れてしまうんですね。

正直、生地を見たときから傘に出来ないことはわかっていました。なので普通にご依頼いただいたら絶対ハサミを入れる前にお返ししますのでご安心くださいね。ただ今回は繊維メーカーさんからのご依頼。ダメ元で作ってみてとのお言葉で、チャレンジして見ました。が、思ってもいないところで挫折です。傘は特殊なミシンで縫製するので得意不得意があるんですが、こんなにも縫えないとは。結局奥の手を使って仕上げました。

前に染め屋さんとお話ししたことがあるんですが、素人でも染めることはできますよね。染め液に入れたら出来上がる。でもそれを仕事とするには速さと正確さが求められます。そう、熟練が必要。絞る専門家、型を作る専門家、染める専門家。傘も同様、素人さんでも1日かければ作れますが、なかなかそれでは仕事にはなりせん。特殊なミシンや型を使って結構なスピードで作ります。なので、大概職人さんにイレギュラーな仕事を依頼するとまずは「そんなものは出来ない」と断られるのが落ちなんです。職人さんは気難しいと思われてしまうところ。

でもね、職人気質というのは試して見たいんですよ。作ってみたい。こうしたらできるかも、こんな方法でやってみたら、と断わりながらも頭の片隅で考えています。だけど仕事にならないものを請け負う余裕はありません。なので一言「できない」となるんですが、信頼できる人との仕事なら、隙間のある時間なら、チャンスがあれば本音は試してみたいと思っています。この生地もそんな試してみたかった生地。だから上手くいかなかったにもかかわらず、こういう縫製方法あったかもと時々今でも頭をよぎります。

手作りだからこんなことも

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今日の日傘はタンザニアの生地から。お客様のご希望で生地の耳部分の文字を入れて作りました。面白い試みですよね。こういうアイデアこそ傘屋さんからは絶対出てこないのでオリジナル感たっぷりです。今までお使いの傘ではボタンかけに苦労されていたようで、ボタンの付け方や、日傘の持ち手の重さなど、実際に手にして注文できないのでご心配だったようですが、出来上がりをお届けすると、どちらも問題なしでとても喜んでいただきました。

それどころか「晴れの日を待ちきれずに撮影しました!」と素敵なお写真も送ってくださいました。もう梅が満開なんですね。お花に誘われて待ちきれなかったのかな。嬉しいです。💕

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そうそう、紫外線を気にされるなら曇りの日こそ、実は日傘さした方がいいんですよ。海へ行っても陽が射していないからって油断していると帰りに真っ赤になったりしますよね。私も若い頃痛い目にあいました。忘れもしません、プールサイドでうとうとしてしまったために、帰りの電車で熱が出たのかと思うほど酷いことになって、それから曇りの日の紫外線実感しています。

なのでUV加工を気にされるなら曇りの日にも差してくださいね。因みにパラソラの日傘はUV加工していませんが気になる方はスプレーしてください。素材に特殊加工していない限り、UV加工してある日傘でもUVカット効果は一年程度だそうです。昨年の日傘も使う前にスプレーしておくと安心ですね。

モダンな日傘

クラッシックな日傘を作りたいと思って、昨年お試しのつもりで職人さんに作ってもらった、まっすぐな手元。私が思っていたよりもずっと人気があって、あっという間に品切れになってしまいました。さて今年はどうしたものかと思っていると、お客様から「いつ入荷しますか?待ってます。」とご連絡いただいて、慌てて今年も作ってもらいました。

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ネットショップでは、なかなかお客様の表情まではわからないので、お店に並べていても気に入ってくださっているのか、ふ〜んと通り過ぎてしまわれているのか、なかなか計り知れないのですが、きっと次の夏のために日傘作ろう!とデザインを思い描いて、生地を探して、楽しみにしてもらっていたんですね。入荷を何ヶ月もお待ちいただきました。送られてきた生地をみて、あまりにぴったりのデザインで、これは待って頂いた甲斐があったなと、作る前から出来上がりが楽しみでした。シンプルなのにインパクトがあってタッセルの黒が全体のバランスを引き締めてくれています。生地を見つけた時から日傘のデザインが思い浮かんでいたのでしょうね。理想の日傘作りのお手伝いができて嬉しいです。

日傘自慢⁈

やっと出来上がりました。サボテンの日傘。

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糊置きの状態からは反転されるので印象も変わりましたかね。サボテンの方に色が入っていた方が良かったかしら?何となく地色の方に色が入っている方がいいかなと思って作ったんですが、白と色のバランスを半々ぐらいにしたかったので、結果どちらでもよかったかもですね。もう一色青系でも作ろうと思います。

写真で見てわかってもらえると思いますが、デザインはゆるいんですが仕事するところはしっかりしています。まず骨の曲がるところに生地を挟んでいます。これはサビが大切な生地に出ないように。雨傘ではだいたいはさんでありますが、市販の日傘ではこの生地があったりなかったり。それからつまんで指が当たる所、ツツミというお仕事しています。これはお安い傘ではほとんどしていません。逆に高級品を作る職人さんの仕事は素晴らしく整っていて美しいです。

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外側ではてっぺんのところ、飾りを巻いています。ここも雨傘みたいに金具が打ってあるだけのもの多いですよね。パラソラは手縫いでひとつづつ飾り仕上げしています。それとタッセル代りのボンボン。こちらも手縫い。なので実はこう見えて行くところへ行ったら高級品仕様なんですよ。

ただパラソラの場合、工具をあまり使っていないので工業製品としてはイマイチですね。手縫いの服は家着みたいと感じる人もいらっしゃると思いますが、着物なら?そう手縫いが高級品。大量生産で型抜きしたパーツをミシンで縫って均一に仕上げるのを良しとするか、一つづつ手で裁断して縫うのを良しとするかは使う人次第でもあります。パラソラの日傘も手作りな分、同じものを規格通りにピッタリと揃えることは難しいです。逆に言うと1本ものを作るのには適しています。多少型が合わなくても調整して作れてしまう。

この間NHKの100分de名著でやっていた『野生の思考』の回見ましたか?設計図通りに作る建築家の家に対して設計図もなしに改良を重ねて作り上げる家のような事を言うそうなんですが、あり合わせの材料でその時の最適なものを作り出す野生の思考はこれからの時代大事なんだそうです。まさにパラソラ的。と欠点も利点と捉えて手作り続けていますが、本音は1Fに工房があったらバンバン音立てて型抜きしちゃいます。だって手で切る作業は数があるとすごく大変なんですもの。だけど測っていないのにピッタリ出来上がるようになったら早いしほんとカッコいいですよね。

今年の日傘

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こんにちは。パラソラのnokoです。
さて、少し間が開きましたが、今年の日傘、型ができて来たのでいよいよ染めて来ました。と言っても染めたのは少しだけね。少し染めただけでクタクタというヘタレなので続きは職人さんに染めてもらおうかと思います。でもこれ、自分で糊置きしていますよ。結構力仕事。写真は染めたところじゃなくて糊でマスキングしてるところです。白いところに色がついて色が付いているところが白くなります。

そうそう、デザインは初お披露目でしたね。このゆるゆるな感じがパラソラ好み。未来型マンションみたいでしょ?いえいえ、それでもいいんですけどサボテンのつもり。ウチワサボテン。まぁるくて平たいのがどんどん増殖していくようなよく見かけるサボテンです。調べると棘があったりなかったり、つぶつぶしてたりデコボコしてたりスジだったり。色々な種類があるのでホンモノにはこだわらず自由に楽しい感じにしてみました。

最近、サボテンが流行ってるんですね。人気のサボテンは買うのも凄く大変なんですって。何時間待ちで並ぶ人もいるとか。見たことないような膨らみ方をしていたり透明感があるものもあって、確かに見てると欲しくなります。小さな器に小さいのがいくつも並んでいるのもとっても可愛いし、種類が豊富で眺めているだけでも面白いですね。サボテンなら水やりも楽そうだし育てられるかなと思っていたら、風水では尖ったものは家の中で育てない方がいいんだとか。そうなるとベランダに置く訳ですが、外に置いた途端、お世話さぼりそうです。観葉植物でも枯らしてしまう人なので、そういえば最近全然グリーンを置いていないことに気が付きました。いけませんね、余裕のない暮らししてるのかも。そろそろまた何か置きたいなと考えていたからか、ちょっと気になっていたサボテンが日傘のデザインになりました。サボテンだからお日様とも相性良さそうですし、たっぷり水を蓄えてると思うと見ているだけでも暑さを乗り切れそうじゃないですか。

さて次はいよいよ日傘に仕上げて更新の予定です。

無駄な努力と愛情込めて

こんにちは。パラソラのnokoです。夫婦で仕事をしていると二人ともitouなので、今回から名前名乗っておきますね。出世魚のように子供の頃から呼ばれ方が変わってきたので(良いように捉え過ぎ)呼び方でいつの友達かわかるぐらいに同じ名前でもちゃんがついたりつかなかったり、間にッが入ったり入らなかったり。大人になってからはnokoさんって呼ばれることが多いので、自己申告はこれで行きます。どうぞよろしくお願いします。

久しぶりの更新は、前回の続き。もう忘れちゃってますか?
謎のねずみみいたな、クマみたいなデザインですね、下描きをしていたところでした。
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今日の写真は型を彫り終えたところです。チラ見せで、まだ何かわからないでしょう?こけし?残念。ミイラでもありませんよ。いえいえ当てなくていいんです。クイズじゃないですから。

彫り終わった型は染める前に裏打ち作業というのがあるんですが、その時に彫ったパーツがばらけてしまったり、めくれてしまわないように繋いでおかないといけないんです。そこがそれ、テクニックなんですよね。どこにそのつなぎを作っておくか考えるわけです。最初の型は教えてもらいながら先生と一緒に作ったので自分で考えることもなくスイスイと進んだ作業が、1人でやるとなると、意味がよくわかってない混乱と心配性が、大事をとるとる。あっちにもこっちにも大事をとって繋ぐ繋ぐ。途中「あら?これもっと簡単な方法でよかったんじゃない?」なんて気がついた時にはあとちょっとで出来上がり。う〜む、たっぷりの無駄な努力詰め込みました。

傘作りもそうですが、最初の頃に作ったものを後で見ると、どうしてこうなっちゃたの?ってツッコミを入れたくなるような今では思いつかないような遠回りがそこかしこにしてあったりするんですよね。それが後から見ると大笑いできる。でも憎めないというか、考えたんだなぁと思えるというか。ほんの少し前の未熟な自分が愛おしい。この写真も、すでに今の時点で、なんでこうした?って自分にツッコミ入れられるほど笑える状態に成長してるところは救いですね。もちろん職人さんはもう一つ上の目線から、「おいおい、そこか?」ってツッコミどころ見てるかもしれませんけどね。(*´-`)

モノづくりにはこの無駄な努力と遠回り、絶対に必要なんだと思っています。もちろんこの仕事に関してだけ言えばただの遠回り。ベテランさんだったらどれ程時間を短縮できたことか。でもこうした無駄な努力や遠回りしてきた積み重ねの中にこれから出くわす山や壁を乗り越えるヒントがあると思っています。一件関係ない引き出しの中に解決策が隠れているんですよね。丁度今お預かり中のお仕事も、そこら中の引き出しを開けて探しながら作っているところなので、無駄なことなんて本当は1つもないなぁと実感しているところなんです。時には新しいアイデアが閃いたりするのも引き出しあってのことですよね。

ということで、この後は型の仕上げです。そして染めへ。まだまだ日傘まで先が長いですねぇ〜。

只今デザイン中

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今年の夏はどんな日傘をさそうかな〜?なんてそろそろ考えていませんか?え?まだ早い?だったら良かった。

何せパラソラの日傘は今からデザインしますから。メーカーさんならもうとっくにサンプルも出来上がって展示会準備に入っている頃かもしれませんね。「秋の間フラフラと散歩をしてたからそんなことになったんじゃない?」ってつっこむ声が遠くから聞こえて来そうですが、確かにそれもあります。そこは言い訳のしようがありませんけど、散歩中もしっかり仕事目線、忘れていませんでしたからね。デザインのネタになるもの、心惹かれるものはないかと、どこへ行ってもキョロキョロワクワク探してました。おかげで大きな雀蜂の巣をみられたし、初めてツクツク法師の抜け殻も見つけちゃったり。こうした刺激をたくさんインプットしておくと、自然とデザインする時に日傘となって現れてくるわけです。さすがに抜け殻は日傘にしないので安心してくださいね。(笑)

今日考えていたのは、そんな散歩中に心惹かれたいくつかの中から一案、昨年好評だったシーグラスの日傘がほとんどなくなってしまったので練り直して一案。もう1つは最近気になっていた可愛いモノで一案。

写真の下書き、朝から何枚も何枚も描いては切って貼ってまた描いてを繰り返して構図を練っています。パソコンでパパパッとやったら早いんですけど、手で描くの結構大事なんです。心地よい自然な流れというか。ひらめきまでのアイデアはめちゃくちゃ小さくこまこま描いて行くんですけど、いざこれと決めたら今度は大きな紙で原寸大でのびのびと。だいたい途中で座っていられなくなって気がつけばデザインしてるのに何故か立ち仕事。写真の時はまだ座ってますね。ちなみに、耳の様に見えるけどクマじゃないですよ。ネズミも違いますよ〜。さて、何ができるかはどうぞお楽しみに。

リバティープリントの小さな日傘

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今日の日傘は小さめ約40センチ。普段は47センチに張っているのでずいぶん小さい感じがします。木棒も渋めの茶色なので上品な仕上がりです。腕が上達するまではなかなか使えないとしまっておいた特注の骨もいよいよ出番が回って来ました。国産の骨は今日本で販売されている傘全体の1%にも満たないんだそうです。そんな中で頑張って作り続けてくれている大事な骨を、しかも特注で作ってもらいました。だからなかなか作れなかったんです。大事に1本。また1本。という具合。でも今年は大丈夫。やっと自信を持って作れるようになりました。

沢山売れるようになって、買いやすいお値段にしたいというのはもの作りをするもの同士、骨屋さんとも共通の思い。国内で大量生産するようなことにはもう戻らないでしょうから、難しいかなとも思いますが、一筋でも一通りの職人さんがいて、いいアイデアが浮かんだらきっと誰もが買えるいいもの、できてくると思います。

さて写真の日傘は少し生地が薄めなんですが、真夏でなければ十分日差しを避けて程よい陰を作ってくれます。今はまだ厚着の季節なので持つには見た目に軽すぎるけど、桜の手元をつけて春にはウキウキ差してもらえるんじゃないかしら。ショップに更新しました。

リバティープリントの小さな日傘

今年のパラソラ

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みなさま今年もどうぞよろしくお願いします!

さっそく日傘作りにかかっています。お勤めの方にはあって当然の年始のお仕事ですが、日傘屋にとって、冬に、しかも年をまたいでお仕事があるというのはありがたいことです。雨傘にしても日傘にしても冬に傘を買う人は少ないので、通常傘屋さんではショールやスカーフといった冬物雑貨を一緒に売っていたそうです。ここのところ雨も降らないですからなかなか傘を買おうと思いつきませんよね。パラソラも秋から冬にかけて、あちこちリハビリしてても大丈夫な働き具合で、なんだかキリギリスのようですが、のんびりしていた分、今作っておかないと夏に間に合わないので、ここからはピッチ上げていきますよ!

さて今年の予定は
今年も4月〜5月にかけて、世田谷のワサビ・エリシさんで販売を予定しています。しかしまだ一本もできていません。でも大丈夫、作り始めたら今年の私は早いですよ。(-᷅_-᷄)✨
その後、今年はネットショップの充実をと思っているのと、余裕があればちょっと試してみたい場所もあります。しかし何せ一本もできていないのでまずは作る。作って作って作る。目下の目標です。

その前に、デザインして、彫って、染めてもありました。やりたいこと目白押しで、日傘ができる頃には秋になってたなんてことのないように。(-᷅_-᷄)✨
年賀状で、雨傘はやらないの〜?なんて声もいくつかいただいて、(-᷅_-᷄)✨動けば動くのだ。と自分に言い聞かせてます。動きさえすれば何かが動き始めるのだ!

やっと作りたいものに取り組める下地ができて面白くなってきそうな感じでいます。メーカーさんのように毎年新作というわけには行かないけれど、シーズンや流行にとらわれずにマイペースで良いものを作っていけたらなと思います。
今日の写真は年末から目をつけていた松ぼっくり、毎日いつ拾えるのかと待っていたのが昨日まさに「今でしょ」と言わんばかり。次は袋を持って散歩に行きます。

松ぼっくりのクリスマスリース

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最近日課のウォーキングを兼ねた散歩。近所の公園と買い物をつなげて約7000歩が目標です。通勤していたり都内に出るとあっという間に達成する歩数なんですが、家仕事だとこれがなかなか難しいんです。エイヤッと思い切らないとついつい必要な用事だけしか外に出ない生活になってしまいます。そのエイヤッの助けになる散歩のモチベーションは、落ち葉拾いや木の実拾い。秋の間は毎日楽しみで散歩に出るのもだんだん習慣になってきました。

最初はチョコレートの箱に乗せて、チョコレートみたい💕なんて眺めていたんですが、毎日3つ4つと拾ってくるので、箱にも入らなくなってしまいました。そこで昨日は松ぼっくりでリースにしてみようと思い立ち、さっそく繋いでみました。なかなか可愛いでしょ。おリボンも捨てられずにとっておいた半端なもの。日傘のラッピングの時にもいつも結んでいるダブルリボンで結んでみました。

こうしてみると同じ種類の実でも色が違ってるんですね。もっと大きな松ぼっくりの付いている木も目をつけていて、散歩のたびに気にしているんですがなかなか落ちてきません。

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作り方はグルーガンでどんどん繋いで行っただけですが、後で調べたら土台を作ってそこにつけていくといいみたいですね。松ぼっくりも一度煮ると春になっても虫が出てこないので保存できるとか。
でも短い間のお楽しみなら思いつくまま作るのも楽しくていいですよ!また拾ってきたらまた付けちゃえばいいし。唐辛子やお豆をつけてもいいかもしれませんね。

ちょっとひと休み

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散歩のひと休みにちょうど良さそうな切り株を見つけました。少し頑張っちゃったなと思ったら休憩も必要ですよね。ということで、夏以降ひと休みしていました。

打たれたボールに必死で追いついて打ち返す毎日、確か一年前にそんなことを言っていたんですが、今年はそれも力尽き、夏が終わった途端あちこちメンテナンスが必要になってしまいました。まぁだいたい人は暇になると不具合に目がいくものですから大したことはないんですが、一番影響しているのは四十肩。痛くて寝返りが打てなかったのが辛い辛い。眠ることもできない日が続いたので将来絶対寝たきりにならないようにしようと心底思いましたよ。今はリハビリのおかげでだいぶ回復してきました。毎週医者に通って公園を散歩して、あ、これはリハビリではなくて、メタボ健診に呼び出されての健康指導ですが、引きこもり解消のいい動機付けになってくれています。

そんな日々の散歩の様子など、個人では更新していたんですが、意外にも面白いと言ってもらえるので、これからはもう少しカテゴリーを上手に使って傘作り以外のことも更新しようかなと思います。SNSって自分の知らない自分にも出会いますね。自分では引っ込み思案で目立たない性格と思っていたんですが、側からの印象は全然違うようで(^^;; そしてこのblogもカタイといわれるので、来年からはもう少し砕けます。(笑)

断捨離とメンテナンス

爽やかなお天気になりましたね。散歩日和。お洗濯日和。
衣替えのついでにプチ断捨離が少し進んで今日はすっきり気分でいます。でも断捨離って口で言うほど簡単じゃないですよね。随分前から意気込んでますけど、ほんと少しづつしかすすみません。まずは洗面台から初めるといいと聞いて、洗面台、靴箱、食器棚と進んで、やっとタンスの中スッキリです。これから寒くなったら足りないものが出てきそうなぐらい捨てちゃいました。(°_°)もともと沢山は持っていないけど、家仕事なので必要数はきっとものすごく少なくても大丈夫なはずなんです。

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さて今日のお写真は北海道のお客様から送っていただきました。アンティーク風なレースの日傘と素敵な薪ストーブの意外な組み合わせ。でもこう見えて9月のお写真なんですよ。北海道、寒いんですね。今回は骨の取り替え修理のご依頼でした。パラソラの日傘ではないのでダメ元でということで骨を外して送ってくださいました。私としては、「ダメ元で」の一言はとても気持ちが楽になって助かります。直らないかもしれないけど、もしかしたら直るかも。大切な日傘だからこそなんとか直したい。

まず生地が届いて真っ先に思ったこと、「最も難しいタイプがおくられてきてしまった!」。そうなんです。なんと裏地がついていました。おまけにレースです。早速骨に張ってみたところ、パラソラの骨とサイズが合わない。大きい骨に張ってもまだゆるい。そして裏と表のバランスがうまく取れない。元の形がわからない。縫い詰めていいのかもっと上手い張り方があるのか、散々悩んで迷って頭を抱えて、やっとの思いで張りました。経験を積むってこういうことなんですね。何よりやってみないことにはできることって増えませんものね。お客様にも喜んでいただけたので、経験値1ポイント獲得です。出来上がってみると籐の手元にぴったりの素敵な日傘になりました。

今の季節、衣替えと一緒に日傘も是非メンテナンスしてくださいね。露崎が外れていたり、ボタンが取れかかっているものは小さなお針仕事でご自分でも直せます。次の出番には気持ち良く使えるようになりますし、お部屋の中で客観的に眺めると、日焼けで筋が付いていたり傷んでいることにも気がつくかもしれません。不調があって使わないものを置いておくのはただ場所をとっているだけです。処分するか、修理するか、作り直すか。ひと手間かけたらきっとお部屋の中もスッキリしてきます。

ナイトウカズミさんの日傘

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いよいよ涼しくから肌寒くへと季節は移ってきましたね。芸術の秋、週末の予定に美術館やギャラリーでのアートや作品展巡りにもいい季節ですね。

今日ご紹介の日傘はイラストレーターのナイトウカズミさんのデザインです。色々な表情のシロクマたちが愛嬌振りまく楽しい日傘ができ上がりました。今回は2本お作りして一本は長日傘、もう一本は折りたたみです。来週から始まる作品展でお披露目となりますので、パラソラからは一足早くチラ見せでご紹介です。この可愛らしさはクマちゃん好きの私の友人も目がないんじゃないかしら。

ナイトウカズミさんの表現する表情豊かなシロクマたち、特にフエルトのイラストレーション?っていうんですか、リンクでもHPをご紹介しますがイラストが紙から飛び出てきたような作品には思わずクスッとなってしまいます。カメラをぶら下げていたり、ギターを弾いていたり。小物もとっても可愛いんです。あの作品はチクチクとするあのフエルトワークですよね。一度やったことありますが大変大変。私は小さな枝豆一個作っただけですが(笑)プロが作るとあ〜んなに楽しい世界が出来上がるんですね。ぜひHPの方もご覧いただいて、世界観を感じていただけたらと思います。来週からの作品展もご紹介しておきます。

ナイトウカズミ作品展
2016.10.21金)〜25(火) 12:00〜18:00
Gallery Cafe Kirin
〒556-0002 大阪市浪速区恵美須東2-3-17
堺筋線 恵比寿駅徒歩5分 ローソン2F

詳細はナイトウカズミさんのHPでご確認ください。
http://pirimaru.com